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【SEKAI NO OWARI/Monsoon Night】の歌詞の意味を徹底解釈 | 歌詞を和訳して考察

編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19

目次
Monsoon Nightという曲名の意味を考察
Monsoon Nightの歌詞の意味を徹底解釈
1番
2番

Monsoon Nightという曲名の意味を考察

跳ねるリズムに乗せて、ラテン風の曲調で展開するこの曲「Monsoon」(モンスーン)は、カリブ海や東南アジアなどの熱帯気候エリアにおける「雨季の嵐」を意味します。

雨風・嵐(Monsoon)は大地を潤す自然の恵み・大いなる自然の力、夜(Night)は一日の「終わり」を意味するとすれば、SEKAI NO OAWRI(以下セカオワ)というバンドが激しい嵐の中でインスピレーションを受け、気分が高まっていることを意味したタイトルではないかと解釈できます。


Monsoon Nightの歌詞の意味を徹底解釈

1番

T-shirt and jeans during a storm
I sing out loud, run to the shore
Just like this, oh la la la
You can laugh at me, oh I don’t care
Monsoon Night -SEKAI NO OWARI
解釈

嵐の中、僕はTシャツにジーンズ姿で、
大声で歌い、浜辺へと駆け出す。
こんなふうに。「オ・ラララ」
笑ってもいいよ、気にしないから。

Tシャツにジーンズという服装から、熱帯地方のような暑い場所にいることがわかります。悪天候の夜にテンションが上がって、外に出て歌い出すほど開放的な環境のようです。

「you = 君」との関係性については、後半で「our home」というフレーズが登場することから、少なくとも共同生活を送っている相手のことを意味していると思われます。恐らくはシェアハウス生活を送っているセカオワのメンバーたちのことではないでしょうか。


Thunder roars, I head back home
On the porch, soaked to the bone
Light and sounds, all around
The water dances on the floor
Monsoon Night -SEKAI NO OWARI
解釈

雷鳴が轟いて、僕は家に戻る。
ポーチでびしょ濡れの僕。
そこらじゅう雷の光と音で満たされている。
床の上に雫が踊る。

嵐に打たれた「僕」が家に逃げ込んだ後の情景が詩的に描写されます。

嵐が勢いを増してきたのか、激しい稲妻が走り、主人公も身の危険を感じて屋内に入りますが、「Light and sounds」(光と音)、「The water dances」(水滴が踊っている)など、まるでライヴ会場にいることを思わせるような表現が用いられます。ノリのいい曲調と相まって、主人公の気持ちの高まりを暗示しています。


Monsoon nights are gonna get you so high
Falling rain won’t ever let you down again
Eyes on you, it’s time to fly high
Nobody will drag you back down again
Monsoon nights are gonna get you so high
Falling rain won’t ever let you down again
It’s your life, so you gotta fly high
Come on, say yeah!
Monsoon Night -SEKAI NO OWARI
解釈

嵐の夜、君はハイになるだろう。
降りしきる雨はもう二度と君を落ち込ませたりしない。
僕は君の方を見る。今こそ空に舞い上がる時だ。
誰も君を二度と弱らせたりなんかしない。
嵐の夜、君はハイになるだろう。
この雨はもう二度と君を落ち込ませたりしない。
これが君の人生さ、高く舞い上がらなきゃ。
さあ、声上げろ!

主人公は嵐に打たれて気分が高揚しています。きっと君も僕と同じようにハイになるはずだと煽ります。「Come on, say yeah!」と、あたかもミュージシャンが観客に呼びかけているようです。

この感情を共有したい、一緒に盛り上がりたいという主人公の気持ちの昂りを読み取ることができます。


2番

(It was a dark and stormy monsoon night…
just like tonight… hahahaha)
Monsoon Night -SEKAI NO OWARI
解釈

(あれは暗い嵐のようなモンスーンの夜だった…
ちょうど今夜のように…ハハハハ!)

このフレーズは、間奏部分にナレーションのように挿入されます。

英文法的に言えば、ここでは「It was〜」と過去形になっています。

しかし、それ以外のほとんどが現在形でつづられています。つまり、嵐をリアルタイムで体感している主人公の視点とは異なる視点で、過去を振り返っています。嵐の夜が追憶の中の出来事であることが明かされます。


The howling wind, it shakes our home
Oh so loud, we’re all alone
“It’s all about to come crashing down!”
We laugh out loud, rolling on the ground
Monsoon Night -SEKAI NO OWARI
解釈

風が吠えて僕らの家を揺らす。
あまりに騒々しくて、僕らは皆人恋しかった。
「まったく、今にも倒落しそうだ!」
僕らは大声で笑う、床を転げ回りながら。

家が揺れるほど激しい嵐に恐怖を感じる主人公たちですが、お互いに大声で笑い飛ばすことで恐怖感を吹き飛ばしているようです。

そんな状況も「君」と分かち合えることが逆に楽しい、という情景が描くことで、親密な関係性を暗示していると考えられます。主人公たちは、セカオワというバンドそのものだと解釈しましたが、このような親密さはメディアで語られるセカオワの姿と重なります。


Fish in the tank, we say hello
They talk back and they let us know
“You looked so down moments ago
Now it looks like you’re ready to go.”
Monsoon Night -SEKAI NO OWARI
解釈

僕らは水槽の中の魚に挨拶する。
彼らは答えた、そして知らせてくれた。
「君たち、ついさっきまで落ち込んでいるようだったが、
今は準備万端って感じだね。」

飼育している魚に語りかけることで、鏡に映すように、自分たちの様子を認識しようとしているのだと思われます。それまで、主人公たち(セカオワ)は何らかの理由で気落ちしていたようです。

音楽制作に行き詰まっていたのか、険悪なムードが漂っていたのかはわかりませんが、激しい嵐に心が躍り、そのような気分も吹き飛んでしまったということではないでしょうか。言葉を話せないはずの魚の目から見てもわかるほど、主人公たち(セカオワ)にとっては心踊る出来事だったようです。


Monsoon nights are gonna get you so high
Falling rain won’t ever let you down again
Eyes on you, it’s time to fly high
Nobody will drag you back down again
Monsoon nights are gonna get you so high
Falling rain won’t ever let you down again
It’s your life, so you gotta fly high
Come on, say yeah!
Monsoon Night -SEKAI NO OWARI
解釈

(一度解釈したので割愛します)

主人公は再び、共同生活を送る「君」を煽ります。ミュージシャンがステージで観客を盛り上げるように、仲間たちで気分を高めあい、互いを元気付け合うような関係性が暗示されています。

転じて、ライブで盛り上がれる曲として、この歌詞が昇華されたものだと思われます。リスナーにもこの嵐の夜の話を追体験してもらい、一緒に盛り上がりたいという思いがこもった一曲ではないでしょうか。


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