【BiSH / innocent arrogance】の歌詞の意味を徹底解釈 |アニメ『天国大魔境』のために書き下ろされた、進む勇気を与えてくれる歌詞を紐解く!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/4/6
天国大魔境ってどんなアニメ?
『天国大魔境』は、未曾有の大災害によって荒廃した日本を舞台にしたダークファンタジーアニメです。
廃墟になった2024年の日本では「人食い(ヒルコ)」と呼ばれる化け物が巣くっており、人間は身を寄せ合って生きていました。
そんな中東京の中野で便利屋を営むキルコは、とある女性から謎の依頼を受け、ヒルコを抹殺することができる少年マルと一緒に「天国」と呼ばれる場所を探す旅を始めます。
一方、壁に囲まれた美しい世界で暮らす子供たちも、外の世界に興味を持ち始め、次第に「外の世界」に何があるのか知りたくなってしまいます。
『天国大魔境』は、荒廃した世界で生きる者たちの生き様や、純真な子供たちの成長など、多彩な要素が絡み合った物語を描いています。
innocent arroganceという曲名の意味を考察
曲名の「innocent arrogance」は無邪気な傲慢さ、という意味があります。
歌詞には、自信と謙虚さの狭間にある感情が表されており、曲名は、こう言った感情を表現したものなのではないでしょうか。
innocent arroganceという歌詞の意味を徹底解釈
避けられない選択

もういいかい
もういいよ
見えてるものだけじゃほら
理解できない心を
もういいかい
もう一回
選べない未来ならば僕らが選ぶはなんだ?
innocent arrogance -BiSH
この歌詞は不確かな未来についての疑問や不安を抱えている主人公たちを描写しているようです。
人の心は姿や形があるわけではなく、見ることはできません。"理解できない心を”というフレーズでは、自分自身や他者の心を理解することが難しいことを示しているのでしょう。
さらに不確かな未来に直面している主人公たちが、その状況においてどのように行動すべきかについて考えを巡らせているようです。
脆弱の痕跡

感情も
妄想も
もはや意味をなさないな
崩れた街がにやつく
innocent arrogance -BiSH
歌詞の中で描かれる世界は、感情も妄想も意味をなさず、崩れた街が荒んだもののようです。
アニメ『天国大魔境』では2024年の日本が描かれているのですが、この日本もまた崩れた街=廃墟であり、このフレーズはアニメの世界を描いているのかもしれません。
”もはや”という言葉が空虚さや孤独感をより一層感じさせます。
真実へのあこがれ

確かなものなんてない
わかるはずがないのに
それでも確かめたいのだから
innocent arrogance -BiSH
”確かなものなんてない”というフレーズから、現実的には何が正しいか見定めることは難しいことを暗示しているようです。
次の”わかるはずがないのに”というフレーズからは、それでも人は答えを探したくなることを表しているのでしょう。
あきらめずに挑戦することが大切で、逆境に打ち勝つ勇気を持とうと伝えているのかもしれません。
隠された真実を見つけ出す

見せたくないものばかりを
見せないから
大事なものさえも見つからない
綺麗なままでいることはできないじゃない
僕らは
僕らは
進もう
innocent arrogance -BiSH
このフレーズはアニメの世界を受けているようでもあり、守られた美しい世界の中で生きているトキオたちのことを描いているのかもしれません。
見栄えの良いものだけを見せてきたため、本当に大切なものを見逃してしまった。
”綺麗なままでいること”を続けることはできないと気がついたのだから、もう前に進もうよ、と伝えているのではないでしょうか。
大切な何かを見つけたり得たりするには、それなりの覚悟が必要であり、オブラートに包んだままでは成長することができない、ということなのかもしれません。
何回もがいたらいいんだろう

もう何回?
もう一回
もがき続けてきた今僕らは選べるだろうか
判断も
葛藤も
もはや意味をなさないな
崩れた街がにやつく
innocent arrogance -BiSH
この歌詞は、過去に苦しみや葛藤を経験してきたが、今はその全てを捨てて新しい選択をしようとしている主人公の心情を表しているようです。
”崩れた街がにやつく”という表現は、周りの状況が悪化していることを表現しており、新しい選択をすることで立ち直れるかどうかを自分自身に問いかけているのでしょう。
あと何回もがき続けたら、本当の答えを見つけることができるのか、と主人公は思っているのかもしれません。
見えないものだからこそ

形あるものだけが
正解ではないのに
それでも確かめたいのならば
innocent arrogance -BiSH
このフレーズでは、人生には正解がないことを示唆しており、見えないものの方が大切なことが多い、と伝えたいようです。
もちろん形のあるものにも正解はあり、人は見える形でないと信じられない側面がありますが、形のあるものが正解とは言えないんだよ、と伝えたいのでしょう。
そのことを確かめるのは簡単ではなく、ある程度の覚悟が必要だと言いたいのかもしれません。
真実を探すために

見せたくないものばかりを
見せないから
大事なものさえも見つからない
綺麗なままでいることはできないじゃない
僕らは
僕らは
進もう
innocent arrogance -BiSH
前回も出てきたフレーズです。
見せたくないものを見せないことは、大切なものすら見つけることができないということ。
本当に大切なものを見つけたいならば、ある程度自分を犠牲にしなくてはならず、キレイなままじゃいられないんだよ、と伝えたいのでしょう。
この時代を生きる僕たちは、精一杯前進しなければならない、と伝えたいのではないでしょうか。
永遠の好奇心

確かなものなんてない
わかるはずがないのに
それでも確かめたいのだから
innocent arrogance -BiSH
ここでは人間なら誰でも不安を抱えるものかもしれない、と伝えているようです。
不安な中でも確かめたいことがあるのならば、勇気を出して進むしかないんだよ、と言いたいのでしょう。
最初から答えがないものを求めることはとても難しく、なかなか見つけることはできないけれど、見つけるという行為に意味があるということなのかもしれません。
一歩ずつ前へ

見せたくないものばかりを
見せないから
大事なものさえも見つからない
綺麗なままでいることはできないじゃない
僕らは
僕らは
進もう
innocent arrogance -BiSH
最後のフレーズです。このフレーズは楽曲の中に複数回出てきています。
見せたくないものを隠し続けていると、自分自身が大切にしているものさえ見つけることができなくなってしまう、と伝えており、また、自らが綺麗な状態を維持していくことも難しいことであると伝えているようです。
過去の自分を抱え込まずに、一筋の光を目指して前向きに歩き出すことが必要だと伝えたいのかもしれません。
まとめ
今回はBiSHの「innocent arrogance」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「innocent arrogance」は、自分自身を隠してしまうことで、何か重要なものを見落とす可能性があることを表現しているようです。
綺麗なままでいることはできないというのは、自分自身を表現することや、自分自身を出すことが大切だということを示唆しているのでしょう。
最後の部分ではたとえ困難な道のりでも、自分自身を表現して進んでいこうという前向きなメッセージが込められているようです。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではBiSHを追って行くのでぜひチェックしてみてください!