【宇多田ヒカル / I LOVE YOU】の歌詞の意味を徹底解釈 |若すぎる二人の恋の物語を紐解く!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/2/6
I LOVE YOUという曲名の意味を考察
歌詞には曲名の「I Love You」というフレーズが何度も出てきます。
「I LOVE YOU」は愛を表現する言葉。
繰り返すことで、愛する人に対する強い愛の気持ちを表しているのでしょう。
また、歌詞の中で二人の愛には秘密があると記されています。
愛だけで生きていきたいけれどその気持ちだけでは生きていけない…そんな矛盾な想いが描かれているのかもしれませんね。
I LOVE YOUという歌詞の意味を徹底解釈
1番
捨て猫のような淋しさを分かち合う二人

I love you 今だけは悲しい歌聞きたくないよ
I love you 逃れ逃れ 辿り着いたこの部屋
何もかも許された恋じゃないから
二人はまるで 捨て猫みたい
この部屋は落葉に埋もれた空き箱みたい
だからおまえは小猫の様な泣き声で
I LOVE YOU -宇多田ヒカル
歌詞では「I LOVE YOU」と2回繰り返しています。
何度もささやくことで恋人に対しての愛情を表現しているのでしょう。
ただこの恋愛は、何もかもが許された恋ではないと言っており、自分と恋人とを捨て猫に例え、さらに逃れてきた部屋を落ち葉に埋もれた空き箱と歌詞にしています。
捨て猫と落ち葉に埋もれた空き箱はどちらも不安定さと淋しさが感じられ、2人のここまでに至る辛い状況を表現していると思われます。
そっと優しさを持ち寄って

きしむベッドの上で 優しさを持ちより
きつく躰 抱きしめあえば
それからまた二人は目を閉じるよ
悲しい歌に愛がしらけてしまわぬ様に
I LOVE YOU -宇多田ヒカル
お互いに相手のことを思う気持ちが伝わってくる部分です。
「優しさを持ちより」という言葉から、2人の深い愛情と支え合う気持ちがぐっと身近に感じられます。
さらに目を閉じることで愛が弱まらないように…と願っているのでしょう。
2人がギュッと抱き合ってお互いの存在を感じ合い、悲しい歌から自分たちを守ろうとしているのかもしれません。
2番
叶えられない夢を抱きしめる恋

I love you 若すぎる二人の愛には触れられぬ秘密がある
I love you 今の暮しの中では 辿り着けない
ひとつに重なり生きてゆく恋を
夢見て傷つくだけの二人だよ
何度も愛してるって聞くおまえは
この愛なしでは生きてさえゆけないと
I LOVE YOU -宇多田ヒカル
2番でもまた「I LOVE YOU」が繰り返されます。
ここでは自分たちのことを捨て猫と表現した理由が描かれており、どうやら2人の愛には触れられない秘密があるようです。
歌詞の中盤を見ると、恋する気持ちと現実との狭間にいる主人公には苦悩もあるのでしょう。「傷つくだけの2人」という部分からは揺れ動く気持ちが垣間見えます。
また普通の恋ならば「愛してる?」と聞く姿は、かわいらしいと感じることが多いのですが、この歌詞からはかわいらしいよりも切ないという気持ちの方が強く感じるような気がします。
幸せな気持ちをこの時間に宿らせる

きしむベッドの上で優しさを持ちより
きつく躰 抱きしめあえば
それからまた二人は目を閉じるよ
悲しい歌に愛がしらけてしまわぬ様に
I LOVE YOU -宇多田ヒカル
この「I LOVE YOU」はサビが1番と同じです。
あえて1番と一緒にすることで、より一層愛を確かめ合うことを表現しているのでしょう。
ただ、2番の前半の歌詞からひも解くと、ほんの少しではありますが気持ちにずれが生じているようでもあります。
また2人にはさほど時間がない様子も感じられ、お互いにきつく抱きしめ合うことで、幸せな時を守ろうとしているのかもしれません。
I LOVE YOUに込められたメッセージ
この歌は、若すぎる二人の愛には触れられない秘密があるということ、現実から今は少し逃避をして、悲しい歌は聴きたくないという想いを歌っているのでしょう。
「I LOVE YOU」からは、恋愛において二人はまるで「捨て猫」のようであり、お互いを抱きしめることで心に安らぎを与えたいと考えているのかもしれません。
祝福されない恋愛の切なさ、儚さ、揺れ動く気持ちが伝わってきます。
まとめ
今回は宇多田ヒカルの「I LOVE YOU」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
この曲は悲しい歌を聞きたくないという瞬間から始まり、二人の恋愛関係が許されないという現実に直面しながらも、抱き合うことで温かさを感じているということを歌っています。
また、若すぎる二人の愛には秘密があり、現実の中では辿り着けないという切ない気持ちも表現されていました。
最後に、目を閉じることで愛が消えないようにするという、愛する人への想いも感じられましたね。
苦しい恋だからこそ、今は純粋に愛を感じていたいという切なさ、やるせなさが伝わってきます。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは宇多田ヒカル を追って行くのでぜひチェックしてみてください!