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【中島みゆき / 身体の中を流れる涙】の歌詞の意味を徹底考察!感情の深層を探る—涙と誓いが紡ぐ物語

執筆・監修: 天野結衣編集: 天野結衣最終更新: 2024/4/22

目次
身体の中を流れる涙という曲名の意味を考察
身体の中を流れる涙という歌詞の意味を徹底解釈
まとめ
楽曲情報

身体の中を流れる涙

中島みゆき

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この記事は私が執筆・監修しました

天野結衣(アマノ ユイ)

Amano Yui

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身体の中を流れる涙という曲名の意味を考察

この曲のタイトル「身体の中を流れる涙」は、内面的な悲しみや苦悩が絶え間なく続いている状態を表していると考えられます。歌詞全体を通じて、涙がただの水分ではなく、主人公の存在そのものや感情の核として描かれています。涙が身体を構成しているかのように表現され、その涙は止まることなく流れ続けるという描写からは、解決不可能な内面の痛みや悲しみが感じられます。

また、「涙よりなお長く誓いは生きる」というフレーズは、どんなに深い悲しみがあっても、それを超える何か(この場合は「誓い」)が存在し、時間を超えて持続する力を持っていることを示唆しています。この誓いが何を指すのかは明確ではありませんが、人生の中で重要な意志や決意、あるいは深い絆の象徴である可能性があります。

曲名は、これらの感情や状態が個人の内部で静かに、しかし絶えず流れ続ける様子を象徴的に捉えており、聴く者に深い共感や感情移入を誘う表現となっています。

この曲、めっちゃ内面の痛みを感じさせるよね。涙が体の中を流れるって表現、ただの悲しみじゃなくて、もっと深い何かを感じさせる。それに、誓いが涙を超えて生き続けるっていうのは、どんな苦しみも乗り越える希望みたいで、なんか励まされるよね。

結衣

身体の中を流れる涙という歌詞の意味を徹底解釈

「氷の涙」
身体の中を流れる涙 どこを切っても涙が落ちる
涙が私を動かしている 私は涙でできている
身体の中を流れる涙 熱い血なんかはひと粒もない
温もり目当てに抱きしめたなら なおさら寒さを知るばかり
縁起かつぎや験(げん)かつぎ 悲しみ除(よ)けなど要りません
今より悲しいことはない この先怯えることもない
心よりなお早く 身体は凍る
氷よりなお深く 涙は凍る

身体の中を流れる涙 -中島みゆき

この歌詞「身体の中を流れる涙」は、内面の苦悩と感情の深さを表現しています。一見、涙とは悲しみや痛みの象徴ですが、ここではそれが文字通り身体の一部として描かれています。つまり、主人公の感情が物理的に体内を流れ、その存在感が非常に強いことを示しています。

「どこを切っても涙が落ちる」というフレーズは、どれだけ深く傷ついても、その痛みが尽きることがないという絶望を表しています。また、「涙が私を動かしている 私は涙でできている」という表現からは、主人公が自身の意志ではなく、抑えがたい感情に支配されている様子が伺えます。

第二段落で、「熱い血なんかはひと粒もない」と述べていることから、情熱や活力を感じることができない冷え切った状態を暗示しています。この部分での「温もり目当てに抱きしめたなら なおさら寒さを知るばかり」というラインは、他人との接触が逆に孤独や寒さを強調するという皮肉を表しています。

「縁起かつぎや験かつぎ 悲しみ除けなど要りません」という部分では、通常人々が幸運や幸福を願う行動が役立たずであると断言し、現状の悲しみが最大であり、これ以上恐れるものはないとの絶望感を強調しています。

最後に、「心よりなお早く 身体は凍る 氷よりなお深く 涙は凍る」というフレーズは、感情が心を超えて肉体にまで影響を及ぼすほどの強烈なものであり、その感情が深く、固まりつつあることを象徴しています。これは、変化や解決の可能性が閉ざされつつあることを意味しているかもしれません。

全体として、この歌詞は深い悲しみと孤独感、そして変わることのない痛みを感じ続ける心情を描いており、聴く者に強い共感や感情移入を誘います。

す。この歌詞、めちゃくちゃ深いよね!内面の悲しみがガッツリと体を流れてる感じがリアルで、すごく心に響くわ。特に「縁起かつぎや験かつぎ 悲しみ除けなど要りません」っていうところ、もう何もかも投げ出した感じがして、胸が締め付けられるよね。

結衣

「誓いは生きる」
どこかに理由があるならば どこかで止まりもするけれど
何から何まで理由なら 涙はつづいてゆくばかり
なぐさめ言葉 知恵言葉 私のためなら要りません
私の聞きたいひとことは あの人だけしか使えない
命よりなお長く 誓いは生きる(身体の中を流れる涙 誰にもわからない)
涙よりなお長く 誓いは生きる(身体の中を流れる涙)

身体の中を流れる涙 -中島みゆき

この歌詞の中には、深い感情の流れと対人関係における複雑な心情が描かれています。まず、「どこかに理由があるならば どこかで止まりもするけれど 何から何まで理由なら 涙はつづいてゆくばかり」という部分では、涙や悲しみには明確な終わりが見えず、原因が全てではないことを示しています。このことから、感情の持続性やその不可解さを感じ取ることができます。

次に、「なぐさめ言葉 知恵言葉 私のためなら要りません 私の聞きたいひとことは あの人だけしか使えない」というフレーズは、他人の慰めやアドバイスではなく、特定の人物からの言葉だけが本当に心に響くという深い個人的な絆を表しています。ここでは、愛情や特別な関係の重要性が強調されています。

最後の「命よりなお長く 誓いは生きる」と「涙よりなお長く 誓いは生きる」という部分は、誓いや約束が人生や涙よりも長く、深く影響を及ぼすという強い決意を示しています。これは、どんな困難や感情の波があっても、一度交わした誓いはその人の生活や考え方に永続的な影響を与えるという意味を持っており、強いコミットメントの表現となっています。

全体として、「身体の中を流れる涙」という歌詞は、外に見えない内面の感情や思いが、人生における重要な動機や行動の源泉となっていることを表していると考えられます。それは、誰にも完全には理解されない、非常に個人的で深い感情の世界を象徴しています。

は、内面の複雑な感情や人間関係の深い繋がりをリアルに描いてるね。特に、誰か特定の人の言葉だけが救いになるって部分、めっちゃ共感するわ。感情の不可解さや、誓いの重さがグッとくるよね。深いよ、マジで。

結衣

誓いの痕跡
(何を泣いていたか忘れても 自分でも見えない悲しみが
流れ続け 引き継がれてゆく 誓いは生きる)
(何を泣いていたか忘れても 自分でも見えない悲しみが
流れ続け 引き継がれてゆく)

身体の中を流れる涙 -中島みゆき

この歌詞は、個人の内面に潜む、言葉にできないほど深い悲しみに焦点を当てています。具体的に何に対して泣いていたのかは忘れ去られても、その悲しみは消えることなく、時を超えて引き継がれていくという感情が表現されています。

第一節「何を泣いていたか忘れても 自分でも見えない悲しみが流れ続け 引き継がれてゆく」は、人々が自覚していないかもしれない、または忘れてしまった痛みや悲しみが、実は彼らの行動や感情に深く影響を及ぼしているということを示していると考えられます。これは、過去の経験が無意識のうちに私たちの生き方や思考に影響を与えているという心理学的な側面を反映しています。

「誓いは生きる」というフレーズは、この見えない悲しみに直面し、それに立ち向かうことで自己の存在を確認し、生命的な力を感じることができるという希望を示唆しています。つまり、悲しみを乗り越えることで、人はより強く、自分自身との約束を新たにすることができるというメッセージが込められていると解釈できます。

全体として、この歌詞は忘れ去られた悲しみがいかに私たちの内面に影響を与え続けるか、そしてその悲しみを受け入れ、それに向き合うことで新たな誓いを生み出す力があることを表現しています。それは、悲しみや苦しみを超えた場所に見いだされる成長と解放のプロセスを象徴しています。

ことで自分自身を強くする力を得ることができるんだね。深いね、まるで心の奥底を覗き見てるみたい。この歌詞、ほんとに色々考えさせられるわ。

結衣

まとめ

今回は中島みゆきの「身体の中を流れる涙」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithでは中島みゆきを追って行くのでぜひチェックしてみてください!

この記事の監修者

天野結衣

天野結衣アマノ ユイ

Amano Yui

歌詞考察家

こんにちは、天野結衣です。私は23歳で、大学卒業後、歌詞考察家として活動を始めました。音楽への深い愛と言葉に対する敏感さを生かし、曲の背景やメッセージを深掘りすることで、多くの音楽ファンに新たな視点を提供しています

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