【スピッツ / ロビンソン】の歌詞の意味を徹底解釈 |ドラマ、バラエティ、CM…とタイアップが多い名曲の歌詞を紐解く!
執筆・監修: 天野結衣編集: 天野結衣最終更新: 2023/3/25
ロビンソンという曲名の意味を考察
この歌詞からは、「ロビンソン」という曲名には特定の意味が含まれているわけではないようです。
作詞作曲をした草野マサムネさんが旅行先で印象に残ったデパート名が「ロビンソン百貨店」であり、そこから来ているようです。
ですが舞台はデパートではなく身近な「河原」となっており、独特な世界観が広がっています。
ロビンソンという歌詞の意味を徹底解釈
追憶の自転車
新しい季節は なぜかせつない日々で
河原の道を自転車で 走る君を追いかけた
思い出のレコードと 大げさなエピソードを
疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに
ロビンソン -スピッツ
新しい季節になるとせつない気持ちになる理由は明らかにはされていませんが、主人公にとって何かしら寂しさを抱かせるものがあるようです。
新しい季節になると、自転車で道を走っている友人を追いかけた…という青春時代を思い出すのでしょう。
"疲れた肩にぶらさげて"とあるので、主人公は、日々の生活に疲れているのかもしれません。
昔の青春時代を思い出し、決して戻ることはできない現実を理解しながら帰宅しているのかもしれませんね。
不思議なつながり
同じセリフ 同じ時 思わず口にするような
ありふれたこの魔法で
つくり上げたよ
ロビンソン -スピッツ
このフレーズでは、同じ日常でも大切な人がいることで、世界が変わる魔法のような力をがあると、伝えているようです。
友達や家族、恋人などと話していると、偶然同じ言葉を口にすることがありますよね。
なんだか不思議なつながりのようなものを感じます。
ここでは、人とのつながりを大切にする気持ちが歌詞から伝わってきます。
宙(そら)の恋人
誰も触われない 二人だけの国 君の手を離さぬように
大きな力で 空に浮かべたら
ルララ 宇宙の風に乗る
ロビンソン -スピッツ
前のフレーズに出てきた、”つくりあげた”ものがなんであるかを説明している部分です。
二人だけの国を作り上げ、誰にも邪魔されずに主人公と大切な人は時間を過ごします。
この二人だけの国は不安定な国。
一緒にいる大切な人の手を放したくない、放しちゃいけない、という気持ちが表現されているのではないでしょうか。
また、二人の力で宇宙に浮かべたら、自由自在に宇宙の風に乗って旅をすることができるように感じられると伝えているようです。
捨て猫と僕は似ている
片隅に捨てられて 呼吸をやめない猫も
どこか似ている 抱き上げて 無理やりに頬よせるよ
いつもの交差点で 見上げた丸い窓は
うす汚れてる ぎりぎりの 三日月も僕を見てた
ロビンソン -スピッツ
このフレーズは捨てられた猫が自分と似ていると思っている部分のようです。
一匹の猫が捨てられて片隅にいる。
人間のように言葉を話すことができない猫でも、呼吸をしている限りは命がある。
猫を見ていると人間と猫はどこか似ていて、今の自分とも似ているのではないか、と感じたのではないでしょうか。
自分と似ているからこそ、無理やりに抱き寄せてその温かさを確かめたように感じます。
疲れた心でいつも通りに交差点に立ち、ふと丸い窓を見上げたら、窓はうす汚れており、ぎりぎりに見える三日月も僕を見ているように感じられた、と伝えています。
窓から覗く光景や夜の景色に、どこか懐かしさを感じたのではないでしょうか。
もしかすると猫は大切な人なのかもしれません。
君との希望
待ちぶせた夢のほとり 驚いた君の瞳
そして僕ら今ここで
生まれ変わるよ
ロビンソン -スピッツ
”待ちぶせた夢のほとり 驚いた君の瞳”という歌詞は、夢を見ていた人と再会し、その大切な人の驚く瞳を見た瞬間を歌っているようです。
夢のほとり、という言葉は曲調からも生死を連想してしまいます。
プラスのイメージであれば、ずっと君に会いたいと思っていた主人公が、やっと会うことができた、ということになるでしょうか。
二人は今ここで出会い、運命的な再会によって改めて生まれ変わるのだと伝えたいのかもしれません。
永遠に続く歌
誰も触われない 二人だけの国 終わらない歌ばらまいて
大きな力で 空に浮かべたら ル
ララ 宇宙の風に乗る
ロビンソン -スピッツ
二人だけの秘密の世界を作り、人々の目を避け、自由な時間を共有しようと伝えているようです。
いつまでも歌を歌って、二人だけの世界を堪能したいのかもしれません。
また二人で力を合わせたら、不可能と思われることもできる、と伝えたいのでしょう。
自由な風に乗せて宇宙の果てまで旅をしよう、と言っているのかもしれません。
想いを浮かべる
大きな力で 空に浮かべたら
ルララ 宇宙の風に乗る
ルララ 宇宙の風に乗る
ロビンソン -スピッツ
二人だけの想い、二人だけの時間…そういったものを空に浮かべたらどうなるんだろう、と主人公は思っているようです。
そして、その空に浮かべたものが宇宙の風に乗り、僕たちを遠くへと連れて行ってくれるイメージを歌い上げているのではないでしょうか。
一人だけでは願いをかなえることは難しいけれど、二人ならばできそうな気がするのかもしれません。
まとめ
今回はスピッツの「ロビンソン」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「ロビンソン」は、春の季節や過去の思い出など、少し寂しげな雰囲気が漂っているような歌詞だと思います。
ですが二人だけの世界や宇宙へ旅するような描写もあり、日常生活に疲れても二人で過ごす時間は楽しいし、特別な時間だと感じているのではないでしょうか。
一人ではどうにもならないことも、二人で力を合わせたら乗り越えていけるのかもしれません。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではスピッツを追って行くのでぜひチェックしてみてください!