【くるり / In Your Life】の歌詞の意味を徹底解釈 |あの頃の自分を思い出して進んでいきたいと思う歌詞を徹底解釈!
執筆・監修: 佐藤 由花編集: 天野結衣最終更新: 2023/7/2
In Your Lifeという曲名の意味を考察
「In Your Life」は、くるりの特徴的なロックサウンドと共に、風景や心情が描かれています。
「In Your Life」は直訳すると「あなたの人生において」という表現になり、歌詞からは、人生の中で何か特別なことや重要な出来事が起こる場面や瞬間を指し示しているのではないでしょうか。
In Your Lifeという歌詞の意味を徹底解釈
どこに向かっているのだろう
国道20号 時速は50km/h
ラジオからはスティーリー・ダン
ハーモニクスのパースペクティブ
あら そこはドライブイン
ねじれたカーブのドライブイン
煤けたような空模様
炭酸 口にほろ苦し
気は確か 海はすぐそこに
歩き出す ドアを開けたまんま動き出す
In Your Life -くるり
このフレーズは国道をドライブしている様子が描かれているようです。
歌詞に出てくる国道20号は、東京日本橋から長野県塩尻市までを結んでいますが、その途中には海はありません。
この歌詞での「海」は、特定の風景を指しているのではなく、未来への希望や目標への近さを表現したのではないでしょうか。
”煤けたような”や”ほろ苦し”と記されていることから、主人公には何かが重く襲い掛かっているような感覚があるのでしょう。
ですが”ドアを開けたまま動き出す”というフレーズからは、勇気や決断を示唆しているようでもあり、主人公は希望や夢を実現するために何かを決断したのかもしれません。
予測ができない人生だけど
サンキュー ゴミ袋
玉子サンドの残骸
天気予報は晴れのち曇り
ああ 揺るがない
道は確か 海はすぐそばに
浜木綿の白さ 汚れなく 汚れないように
In Your Life -くるり
”ああ 揺るがない 道は確か 海はすぐそばに”という部分では、自分の気持ちは揺るがないものであり、自分自身に自信を持ち、進むべき道が確かであることを感じている様子が伺えます。
歌詞に出てくる「浜木綿」は夕方から開き始め深夜に満開になる白い花です。
”汚れなく 汚れないように”とあるので、周りの雑音や様々な人の考えに縛られたり惑わされたりせず、清らかで純粋な状態に保ちたいという願いがあるのではないでしょうか。
前へ前へと進む
心は確か 海はすぐそばに
ペダル吹かす 坂道登る
君は確か 生まれて初めて土を踏む
情熱が途切れないように
In Your Life -くるり
”心は確か 海はすぐそばに”という部分では、心の中で信念や確信を持っていることを表現しているのでしょう。
心の奥底に確かな目標や理想を持ち、それを実現するために前進しているのかもしれません。
”坂道登る”という言葉からは、困難や障害に立ち向かいながら、努力や忍耐を重ねて進んでいる様子が垣間見えます。
後半のフレーズは「君」に対して投げかけているようであり、情熱や意欲が失われないように願っているのでしょう。
新たなステップや挑戦に立ち向かう「君」にエールを送り、励まし合っているのかもしれません。
あの場所へ思いを馳せる
あの場所へ向かえば
あの場所へ向かえば
あの痺れるような出会いを
思い出せるかな
In Your Life -くるり
主人公は想い出に残っている”あの場所”に行くことで、あの時の出会いや感動的な経験を思い出すことができるのではないか、と考えているようです。
この部分の歌詞は、過去の特別な場所や出会いに思いを馳せ、そのような感動的な経験をもう一度味わいたいという願望や、過去の思い出を大切にする気持ちを表現しているのでしょう。
それと同時にあの時感じた素晴らしい出会いを再び経験したい、と考えているのかもしれません。
勇気を出して
あの頃無くした
鍵はどうもこれだった
錆びついたドアを開けて
走り出せるかな
In Your Life -くるり
主人公はかつて自分の夢を失ったり諦めたりしてしまったのでしょう。
なんで諦めたりしたのだろう…とあれこれ考えたのかもしれません。
ですが考えている上で、夢を失くしたり諦めたりした原因を見つけ出したのではないでしょうか。
”錆びついたドア”は困難や試練を意味しますが、主人公はそういった困難を乗り越え前に進みたいと感じているようです。
かつて失った何かを取り戻し、新たな扉を開いて未知の世界へと進む覚悟や決意を表現しているのかもしれません。
まとめ
今回はくるりの「In Your Life」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「In Your Life」は、忘れていた夢や希望を取り戻し、もう一度過去に味わった感動的な出会いをしてみたい、という思いが綴られていたようです。
もうずいぶん昔の夢や希望だけれど、今からでも遅くないかな…と主人公は思っているようであり、様々な困難を乗り越えて歩んでいきたいと感じたのではないでしょうか。
あの頃の自分を取り戻し、進んでいきたい、と思う気持ちが感じられました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではくるりを追って行くのでぜひチェックしてみてください!