【スピッツ / 美しい鰭】の歌詞の意味を徹底解釈 |自分らしく生きるということを考えさせられる、劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の主題歌を紐解く!
執筆・監修: 今井桜愛編集: 天野結衣最終更新: 2023/4/13
劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』ってどんなアニメ?
劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は、「名探偵コナン」の劇場版シリーズ26作目。
インターポールの海洋施設「パシフィック・ブイ」で新しい防犯技術のテストが行われていたところ、黒ずくめの組織による誘拐事件が発生。
誘拐された女性が持っていた、ある情報を記すUSBが黒ずくめの組織に渡ってしまう。そこには触れてはいけない情報もあり…。
コナンたちが八丈島に滞在していたときに事件が起こり、灰原にも黒い影が忍び寄ります。コナン達は”黒い影”から灰原を守ることができるのか…。
黒ずくめの組織と絶対絶命のオーシャンバトルロイヤルが今、始まります。
美しい鰭という曲名の意味を考察
曲名「美しい鰭(ひれ)」は、自分らしく生きるための象徴的な意味合いを持っていると考えられます。
歌詞の中で”流されるまま 流されたら 抗おうか 美しい鰭で”というフレーズが出てきますが、これは波に流されながらも美しく進む魚の鰭のように、自分の美しさや独自性を持って生きることを表しているのではないでしょうか。
また、自分自身の成長や進化を大事にしていることも伺えます。
美しい鰭という歌詞の意味を徹底解釈
進化の海路
波音で消されちゃった はっきりと聞かせろって
わざとらしい海原
100回以上の失敗は ダーウィンさんも感涙の
ユニークな進化の礎
美しい鰭 -スピッツ
波音に消されてしまった声をはっきりと聞かせて欲しい、と願う気持ちが込められているようです。
周りが仮面のように見える大海原で、自分の内面をさらけ出すことができずにいるのでしょう。
何度も失敗してきた経験を乗り越えて、進化の礎にしたことが語られているようです。
失敗したことをユニークに表現していることから、前向きにとらえているのではないでしょうか。
鰭の記憶
あの日のことは忘れないよ
しずくの小惑星の真ん中で
美しい鰭 -スピッツ
この歌詞は、人々が忘れかけている大切な瞬間を思い出させる歌詞のようです。
曲中に出てくる”しずくの小惑星”とは、無数の星々の中でもひときわ輝く、美しくも繊細な存在なのでしょう。
その美しさを見つけ出し、心に刻むことが大切なのだと伝えているのかもしれません。
自分を保つために
流れるまんま 流されたら
抗おうか 美しい鰭で
壊れる夜もあったけれど 自分でいられるように
美しい鰭 -スピッツ
”流れるまんま 流されたら”とは、周りの流れに従って自分自身を見失ってしまうことを表現しているようです。
しかしその状況に対して、自分の特徴をいかして立ち向かおうとする意志を示しているのでしょう。
過酷な環境下に置かれても、自分自身を保ち続けるために努力し続ける覚悟を表現しているのではないでしょうか。
生きるための勇気
びっくらこいた展開に よろめく足を踏ん張って
冷たい水を一口
心配性の限界は 超えてるけれどこうやって
コツをつかんで生きて来た
美しい鰭 -スピッツ
主人公は”心配性の限界”は超えている状態だけど、なんとか自分なりに生き方を見つけ出し、懸命に生きてきたのでしょう。
一見するとびっくりするような出来事が起こった場合でも踏ん張って立ち上がり、困難を乗り越える姿勢が重要であることを歌っているようです。
もう大丈夫だから
秘密守ってくれてありがとうね
もう遠慮せんで放っても大丈夫
美しい鰭 -スピッツ
この歌詞は、今まで自分を守ってくれてありがとう、という気持ちが込められているようです。
主人公と「君」には共有する”秘密”があったのでしょう。
もう大丈夫だから、遠慮せずに自分のことだけを考えてほしい、と願っているようです。
いつでも君を想ってる
流れるまんま 流されたら
出し抜こうか 美しい鰭で
離される時も見失わず 君を想えるように
美しい鰭 -スピッツ
主人公はいろいろなことがあっても、そのことに積極的に対応するのではなく、時の流れに身を任せた状態でいたようです。
ですが”出し抜こうか 美しい鰭で”というフレーズからは、逆境に立ち向かう気持ちを表しているようであり、困難を払いのけようという決意が込められているのでしょう。
困難をうまく払いのけることができたら、大切な人と離れてもその人を忘れず、常に想い続けることができる、という思いが込められているようです。
美しい翼を広げて
強がるポーズは そういつまでも
続けられない わかってるけれど
優しくなった世界をまだ 描いていきたいから
美しい鰭 -スピッツ
この歌詞は心の内に秘めた想いを歌ったものと考えられます。
自分自身、強がっていることに気づいているけれど、それでも強がってしまう自分を変えたくないと思っているのでしょう。
”優しくなった世界をまだ描いていきたいから”というフレーズからは、変化や目指すべき未来があるという希望を持っていることが感じられます。
自分自身に向けて、背中を押すイメージで記されているのではないでしょうか。
自分で乗り越えていかれるように
流れるまんま 流されたら
抗おうか 美しい鰭で
壊れる夜もあったけれど 自分でいられるように
美しい鰭 -スピッツ
主人公はたとえ苦しい夜があっても自分自身で乗り越えていくことができるように、前進していくことが必要だと思っているのでしょう。
時には自分が流れにまかせて生きているようなときもあるかもしれないが、そんなときこそ、自分自身を表現する美しい鰭を持って、立ち向かっていくことが大切だと伝えているようです。
まとめ
今回はスピッツの「美しい鰭」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「美しい鰭」は、悩みや苦しみに向き合いながら、自分自身を取り戻そうとする主人公の心情が表現されているようです。
苦難の時期には大切な「君」に守ってもらっていたけれど、これからは何があっても自分を維持する力を見出し、それを克服できるように前に進まなくてはならない、と伝えているようでもあります。
このようなことから希望と自分自身を見失わないことの重要性を表す、逆境を乗り越えるための励ましが込められているのではないでしょうか。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではスピッツを追って行くのでぜひチェックしてみてください!