【ヨルシカ / アルジャーノン】の歌詞の意味を徹底解釈 |「夕暮れに、手をつなぐ」の主題歌に起用されたどこか寂しい曲を紐解く!
執筆・監修: 佐藤 由花編集: 天野結衣最終更新: 2023/3/2
夕暮れに、手をつなぐってどんなドラマ?
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— 火ドラ『夕暮れに、手をつなぐ』【公式】 (@yugure_tbs) February 28, 2023
3/7(火)よる10時『#夕暮れに手をつなぐ』
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第7話 別れに、手をつなぐ
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空豆に訪れた、過酷な試練
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『夕暮れに、手をつなぐ』は、九州の片田舎で生まれ育った女性が幼馴染みの婚約者を追って上京し、音楽家を目指す青年と運命的に出会い、一つ屋根の下で青春ラブストーリーを繰り広げていく物語です。
主演には広瀬すずさんが起用され、共演にはKing & Princeの永瀬廉さんが初めて本格ラブストーリーに挑戦します。
北川悦吏子氏が手がける、青春ラブストーリーの集大成を見られる作品となっています。
アルジャーノンという曲名の意味を考察
この歌の題名「アルジャーノン」は、同名の小説や映画から取られたもので、この曲名に直接的な意味はありません。
ただし、歌詞の中で「ゆっくりと変わっていく」という表現が何度も繰り返されており、人間や物事の成長や変化を描写していると解釈できます。
また、迷路や壁などを恐れずに前進する勇気や成長する過程の美しさを讃えた内容とも捉えられます。
アルジャーノンという歌詞の意味を徹底解釈
1番
夢を歩いた日々
貴方はどうして僕に心をくれたんでしょう
貴方はどうして僕に目を描いたんだ
空より大きく 雲を流す風を呑み込んで
僕のまなこはまた夢を見ていた
裸足のままで
アルジャーノン -ヨルシカ
主人公が誰かに心と目を与えられたことで夢を見ている様子が描かれています。
主人公が走っている途中、「前へ進むんだ」という誰かの言葉が聞こえるものの、彼自身は全てが遠い呼び声のように感じているようです。
裸足で走っているという描写から、どこか自由奔放でありながら、孤独を感じているようにも見えますね。
少しずつ膨らむ人生の行方
貴方はゆっくりと変わっていく とても小さく
少しずつ膨らむパンを眺めるように
貴方はゆっくりと走っていく
長い迷路の先も恐れないままで
アルジャーノン -ヨルシカ
「貴方はゆっくりと変わっていく とても小さく少しずつ膨らむパンを眺めるように」という歌詞は、「貴方」がゆっくりと変化し始めていること、そしてそれがとても小さく始まっていることを表現しています。
また、「少しずつ膨らむパンを眺めるように」という表現は、貴方が変化する過程をよく観察しているということを示唆しています。
後半は、「貴方」が徐々に成長していく中で自分の可能性に気づき、勇敢に前に進んでいることを表現しています。
そして、「長い迷路の先も恐れないままで」という表現は、貴方が未知の領域にもチャレンジし、怖がらずに挑んでいることを伝えたいと考えられます。
手と名前と大きな世界
貴方はどうして僕に名前をくれたんでしょう
貴方はどうして僕に手を作ったんだ
海より大きく 砂を流す波も呑み込んで
小さな両手はまだ遠くを見てた
あくびを一つ
アルジャーノン -ヨルシカ
最初の2行では、「貴方」がなぜ彼に名前を付け、手を作ったのかを疑問として投げかけています。
次に出てくる「海より大きく 砂を流す波も呑み込んで」という部分は、彼を造り出した「貴方」の力がどれほど偉大であるかを表現しています。
その後、「小さな両手はまだ遠くを見てた」と歌われることで、主人公が「貴方」に対して敬意を抱きつつ、まだ自分自身の力は未熟であることを示しています。
眠りの森を歩く人々
僕らはゆっくりと眠っていく
とても長く 頭の真ん中に育っていく大きな木の
根本をゆっくりと歩いていく
長い迷路の先を恐れないように
アルジャーノン -ヨルシカ
ここでは、主人公が人生の意味や人とのつながりを模索している様子を表現しています。
「僕らはゆっくりと眠っていく」という歌詞が登場しますが、これは人生があっという間に過ぎていくことを表しています。
次の「とても長く 頭の真ん中に育っていく大きな木の」という歌詞では、自分自身に根ざした大きな目標に向かってゆっくりと進んでいくことを表現しているのでしょう。
最後の2行は、人生には選択肢がたくさんあり、時には迷いや恐怖がやってくることを表現しています。
しかし、それでも自分の信念を持ち、追い求めることが大切であるというメッセージが込められているのかもしれませんね。
2番
変化の先に
いつかとても追いつけない人に出会うのだろうか
いつかとても越えられない壁に竦むのだろうか
いつか貴方もそれを諦めてしまうのだろうか
ゆっくりと変わっていく
ゆっくりと変わっていく
ゆっくりと変わっていく
アルジャーノン -ヨルシカ
ここの歌詞は、主人公が人生において直面する悩みや壁について表現されています。
「いつかとても越えられない壁に竦むのだろうか」という歌詞は、誰でも一度は追いつけないと感じる人に遭遇することがあり、自分自身を押し返すような壁に直面することがあるという事実を示しています。
「いつか貴方もそれを諦めてしまうのだろうか」という歌詞では、そのような壁や悩みを諦めてしまうことがあるかどうかを「貴方」に問いかけています。
そして、後半の「ゆっくりと変わっていく」という歌詞が三回続く部分ですが、ここは変化が徐々に進むことを表現しているのでしょう。
人生の儚さ
僕らはゆっくりと忘れていく とても小さく
少しずつ崩れる塔を眺めるように
僕らはゆっくりと眠っていく
ゆっくりと眠っていく
アルジャーノン -ヨルシカ
まず、最初の「僕らはゆっくりと忘れていく とても小さく」という歌詞で、人間は時間の流れとともに少しずつ過去を忘れていってしまうものであることが歌われています。
そして、次に「崩れる塔を眺めるように」という表現がありますが、これは人生が建てた塔のようなものが、時の流れによって崩れていく様子を表現しています。
最後に、「僕らはゆっくりと眠っていく」という歌詞が2回繰り返されます。
これは、時間の流れに抗うことができず、いつかは誰もが眠りについてしまい、この世界を去っていくということを表現しています。
全体として、人生の短さや時の流れについての深い哀愁が感じられますね。
木陰の走者
貴方はゆっくりと変わっていく とても小さく
あの木の真ん中に育っていく木陰のように
貴方はゆっくりと走っていく
長い迷路の先も恐れないままで
確かに迷いながら
アルジャーノン -ヨルシカ
「貴方はゆっくりと変わっていく とても小さく」という歌詞は、主人公がゆっくりと変化していく姿が描かれています。
主人公は木陰のように少しずつ成長しているのでしょう。
「貴方はゆっくりと走っていく」という部分では、主人公が勇敢に進む姿が描かれています。
長い迷路の先にも進んでいく勇気がある主人公は、迷いながらも進む決意を持っているのでしょうね。
この歌詞から、主人公が成長していく姿や、勇気を持って進んでいく様子が伝わってきます。
同じ表現が連続しないように工夫された歌詞は、美しい詩のように響きますね。
まとめ
今回はヨルシカの「アルジャーノン」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
この歌は、人と人とのつながりを深く感じさせる歌詞でしたね。
始めに相手が自分に心や目を向けてくれたことへの感謝が表現され、その後、迷路のような人生の中で大きな壁や困難に直面しながらも、一緒に変わっていくことを望む思いが表現されていました。
そして最後には、長い迷路を進む相手や自分自身を見守るように、眠りにつく様子が描かれていました。
全体的に、やさしく深いメッセージが含まれた曲だと感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではヨルシカを追って行くのでぜひチェックしてみてください!