【yama / 春を告げる】の歌詞の意味を徹底解釈 |人生は完璧なものではないことを歌った歌詞を紐解く!
執筆・監修: 天野結衣編集: 天野結衣最終更新: 2023/2/6
春を告げるという曲名の意味を考察
「春を告げる」の曲名の意味は明確には言及されていませんが、暗い夜の中で、未来の不透明さに対する落ち着きない感情が歌われています。
春という言葉が使われているということは、新しい開始や希望を意味するのでしょう。
しかし、歌詞からは明日は終わるという不確実な未来が予想されているという印象を受けます。
新しい物事を始めるワクワク感と明日は終わるという不確実な未来が混ざり合った主人公の複雑な心境を表現しているのかもしれません。
春を告げるという歌詞の意味を徹底解釈
1番
蛍光灯が照らし出す場所
深夜東京の6畳半夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げていなくなんないよね
ここには誰もいない ここには誰もいないから
春を告げる -yama
この節は、主人公が東京の深夜、6畳半の部屋で夢を見ているという状況を描写しています。
灯りの灯らない蛍光灯という照明のなさが、明日には消えていく電脳城(想像上の都市)の虚しさを表現しているのでしょう。
主人公はここには誰もいないという孤独な状況を経験しているようです。
不安とともに踏み出す勇気
ここに救いはないよ
早く行っておいで
難しい話はやめよう
とりあえず上がって酒でも飲んでさ
いつも誰にでもいうことを繰り返してる
春を告げる -yama
ここでは現状に抜け出せない人に向けたメッセージを表現しています。
「ここに救いはない」というフレーズから、現在の苦しい状況に対して救いがないということが伝わっています。
「早く行っておいで」という表現から、すぐにでも逃げ出した方が良いという主人公のアドバイスが示されていますね。
「難しい話はやめよう」というフレーズから、今は深い話は避けて、気軽に楽しもうということが表現されています。
幼少期の記憶と誰も知らない物語
完璧な演出と 完璧な人生を
幼少期の面影は誰も知らないんだ
誰もがマイノリティなタイムトラベラー
ほら真夜中はすぐそこさ
深夜東京の6畳半夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げていなくなんないよね
ここには誰もいない ここには誰もいない
春を告げる -yama
ここでは、完璧な演出と完璧な人生を追い求める人々が描写されています。
そして、完璧な演出と完璧な人生を追い求める人生が本当に自分の幸せになっているのかという疑問が提示されています。
歌詞の中で、幼い頃の記憶が誰にも知られていないと言われており、また、誰もが「マイノリティなタイムトラベラー」であり、真夜中にはすぐに影響を受けるということが表現されています。
2番
明日の終焉を知らされた者へ
明日世界は終わるんだって
昨日は寝れなくて
小さな記憶の箱は
夜の海に浮かんでいる
僕らを描いたあの絵の中に吸い込まれるように終末旅行を楽しもう
どうせ全部今日で終わりなんだから
春を告げる -yama
ここでは、明日の世界が終わるという暗い未来を描いています。
主人公は、昨日は寝られなかったといい昨日の夢は小さな記憶の箱が夜の海に浮かんでいるようだった表現しています。
歌詞には終末の旅行を楽しもうというメッセージが込められていますが、どうせ全部今日で終わりだということも意味しているのかもしれません。
灯りの灯らない空
深夜東京の6畳半夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げていなくなんないよね
ここには誰もいない ここには誰もいない
深夜東京の6畳半夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げていなくなんないよね
ここには誰もいない ここには誰もいないから
春を告げる -yama
最後の歌詞です。ここでは、東京の夜景を描写しています。
歌詞中には「蛍光灯の灯りが灯らない」という表現があり、この表現は暗い寂しい主人公の部屋を描写しているとも考えられます。
また「電脳城」という言葉は、現代の生活を描写しているのかもしれません。
全体的に、東京の夜の暗い空間を、淋しさを感じさせるような形でまとまっており、現代人の寂しさを表現しているのかもしれませんね。
春を告げるに込められたメッセージ
春を告げるという曲は、主人公が一人、都会の空間で孤独な夢を見ている様子から始まります。
蛍光灯の灯りがないという歌詞から、夢と現実が曖昧になっているような表現をしたいのかもしれません。
歌詞中では「ここには誰もいない」というフレーズを何度も繰り返して、孤独さが強調されています。
このことから歌詞は孤独と現状に対する抵抗、人生に対する意識、そして人生を楽しむべきだというメッセージが込められているのかもしれませんね。
まとめ
今回はyamaの「春を告げる」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
歌詞全体で夜のなかで見た夢と明日に消えてしまう現実を歌っていて、人生は完璧なものではないことを表現していましたね。
曲が進むにつれて時間の経過や終末を予感させ、夢から覚めた現実に対して、逃避や消耗を提案するような歌詞で難しい歌詞だったと思います。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではyama を追って行くのでぜひチェックしてみてください!