【三浦大知 / 燦燦】の歌詞の意味を徹底解釈 |優しい手紙のような、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の歌詞を紐解く!
執筆・監修: 天野結衣編集: 天野結衣最終更新: 2023/3/19
ちむどんどんってどんなドラマ?
NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」は、沖縄北部のやんばる地域で生まれた女性・比嘉暢子の成長と恋愛、そして食に対する思いを描いたストーリーです。
暢子は沖縄が本土に返還された1972年に上京し、人気イタリア料理店で料理人見習いとして働きながら、夢である世界中のおいしい料理を作ることを目指します。
料理を作るうちに自分の故郷の料理を見直し、東京で沖縄料理の店を開くために奮闘します。
家族との絆を大切にしながら、大人へと成長していく暢子。
沖縄料理に夢をかけた暢子と支え合う兄妹の50年の歩みが描かれているドラマです。
燦燦という曲名の意味を考察
「燦燦」は、降り注ぐ順光線によって照らされ、踊る光を表す言葉からきているようです。
空からだけでなく家族から受ける愛=「家族の光」を表現している曲名でもあり、手紙のような歌詞は心の底からあたたかくなります。
また歌詞は風景も美しく描かれており、どこか懐かしく前向きになることができます。
燦燦という歌詞の意味を徹底解釈
輝きの記憶
白い花 揺れる波
遠く伸びていく影に
憶い出す 糸と針 握る指先
燦燦 -三浦大知
曲最初のフレーズは、白い花と揺れる波が描かれており、穏やかな海をイメージしているようです。
遠くに伸びる影に向かって、糸と針を握る指先を思い出すと記されており、主人公は過去に経験してきた「温かな記憶」を思い出しているのでしょう。
フレーズには”憶い出す”とあるので、目の前にない出来事を思い浮かべ、記憶をたどっている様子がうかがえます。
大丈夫だよ
手を鳴らして 歌う涙も
あの日の言葉も 星空も
届いて この歌 あなたは
いつもと同じように
笑いながら 言うのでしょう
「大丈夫 ほら 見ていて」
燦燦 -三浦大知
この部分は、誰かとの離別や別れを歌ったものと思われます。
涙を拭うとともに、この歌で相手に自分の気持ちを届けようとしているのでしょう。
”あの日の言葉”は主人公にとって大切な言葉であり、今も心に響いているのが垣間見えます。
別れた相手と共有した出来事や約束が数多くあり、どれも大切で忘れたくない思い出。
辛いことがあっても大切な人の「大丈夫」という言葉を思い出し、励まされているのかもしれませんね。
忘れたくない場所
陽の光 纏う朝
開く窓 願う姿
忘れない 机の前 あなたの場所
燦燦 -三浦大知
フレーズに出てくる”纏う朝”とは、ふんわりとした優しい朝を表現しているのではないでしょうか。
あたたかな気持ちで満ち溢れた朝、大切な人は何かを祈っていたのかもしれません。
その後”忘れない”とあるので、すでに過去の出来事であることがわかり、大切な「あなた」はすでにここにはいないようです。
大切な人が座っていた椅子、大切な人が使っていた机…。
楽曲冒頭で、”糸と針 握る指先”とあったので、その机と椅子で縫物をしていたのかもしれませんね。
どれも忘れたくないものであり、大切な人と共に時間を過ごし、想いを共有する場所を大切に思う気持ちが込められているのではないでしょうか。
大丈夫だから見ていて
また会えたら話をしよう
あの日の続きを聴かせてよ
届いて この歌 あなたが
信じてくれたように
どんな日々も どんな意味も
繋がっている
響いて この歌 あなたへ
降り注ぐ順光線
照らす背には永久の願い
「大丈夫 ほら 見ていて」
燦燦 -三浦大知
このフレーズでは、会えないとわかっているけれど、もう一度大切な人と会いたい様子が描かれています。
過去の思い出や出来事を思い出し、あの時の続きを聞きたいと思っているのでしょう。
何があっても信じてくれた大切な人。
いろいろなことを教えてくれた大切な人。
過去や現在、未来を含めて、全ての日々や意味が繋がっていると主人公は感じたようです。
最後のフレーズは前回も出てきましたが、ここではあなたの背中に降り注ぐ光に、「大丈夫だから見ていて」と伝えたのではないでしょうか。
前向きに歩む
きっとまだ 鳴らない声
それでもいい
あなたへ
燦燦 -三浦大知
この部分は大変短いフレーズで構成されています。
ですがその中には、内に秘めた想いや感情をまだ口に出せなくても、それでも良い。
あなたに届かなくても自分自身が想いを抱くことで前向きになれる、と伝えているようです。
この歌声が届きますように
届いて この歌 あなたが
信じてくれたように
裸足のまま 生き抜くから
見守っていて
響いて この歌 あなたは
降り注ぐ順光線
続く空に踊る光
『大丈夫 ほら 見ていて』
燦燦 -三浦大知
最後のフレーズです。
あなたが信じてくれたから、前へ進むことができる、と伝えているようであり、ありのままの自分で生きていくから、と誓っているようです。
大切な人はこの場にいなくても、降り注ぐ順光線であり、いつも温かく見守ってくれるのでしょう。
どこまでも鮮やかな青空に「大丈夫 ほら 見ていて」と伝えたのではないでしょうか。
まとめ
今回は三浦大知の「燦燦」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「燦燦」は、過去に別れた誰かへ向けて歌われる曲のようです。
主人公は大切な人に向けて音楽を通じて思いを伝えたいと感じているようであり、どんなに厳しい状況でも、本来の自分をしっかりと出して、一歩ずつ前に進んでいくから、と大切な人に誓ったようです。
最後のフレーズ”大丈夫 ほら 見ていて”という部分からも覚悟のようなものが見えます。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは三浦大知を追って行くのでぜひチェックしてみてください!