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【崎山蒼志 / 燈】の歌詞の意味を徹底解釈 |夏油傑への思いがテーマとなっている、TVアニメ呪術廻戦「懐玉・玉折」EDテーマを紐解く!

執筆・監修: 天野結衣編集: 天野結衣最終更新: 2023/7/18

呪術廻戦「懐玉・玉折」 ってどんなアニメ?

TVアニメ『呪術廻戦「懐玉・玉折」 』は、大人気漫画「呪術廻戦」を原作としているアニメであり、世界中にファンがいます。

今回の『呪術廻戦「懐玉・玉折」 』は高専時代の五条悟と夏油傑の物語となっており、呪術師として活躍し、向かうところ敵なしと言われていた2人の元に、ある日不死の術式を持つ呪術界の要・天元から依頼が届きます。

天元の依頼は2つ。

天元の適合者である"星漿体" 天内理子の「護衛」と「抹消」

2人は呪術界存続の為の護衛任務へと赴きますが、そこに伏黒を名乗る"術師殺し"が"星漿体"の暗殺を狙って介入してきますー。

同じ道を歩んでいたかのように思えた五条悟と夏油傑。

のちに最強の呪術師と最悪の呪詛師と呼ばれるようになった理由、そしてどうして道を違えたのかが描かれています。

燈という曲名の意味を考察

曲名の「燈」という漢字には高い所から照らす明かり、という意味があります。

歌詞には孤独に苛まれたり、傷ついたりしながらも、自分自身や他の人との関係に向き合い、変化や成長を模索する姿勢が描かれており、光が暗闇を照らし、道しるべとなるようにという意味を込めて曲名がつけられたのではないでしょうか。

崎山蒼志さんは、”私の心を、愛する人を、他者を尊重すること”という願いを込めて曲を作られたそうです。

「燈」は、呪術廻戦に出てくる夏油傑への思いがテーマになっているようですよ!特にサビの部分は夏油に対するみんなの思いが綴られており、アニメとリンクした歌詞になんだか泣けてしまうんです。キャラクターの気持ちに寄り添うような歌詞を解釈していきましょう!

結衣

燈という歌詞の意味を徹底解釈

後悔と迷い

僕の善意が壊れてゆく前に
君に全部告げるべきだった
夜が降りて解けての生活に
混濁した気持ち掠れる燈

燈 -崎山蒼志

”僕の善意が壊れてゆく前に 君に全部告げるべきだった”というフレーズは、自分の本当の気持ちや思いが徐々に崩れていることに気づいていたのだから、それを大切な人に全て伝えるべきだったという後悔の気持ちを抱いていることを表現しているようです。

混沌とした気持ちや迷いが自分の中にあるのでしょう。

”夜が降りて解けての生活に 混濁した気持ち掠れる燈”という部分では、迷いや後悔を抱えながら日々を過ごしている様子が垣間見えます。

簡単に受け入れられない

仕方がないと受け入れるのなら
それまでだってわかっても
なんだか割に合わないの、意義が
ないなんて

燈 -崎山蒼志

物事が自分の思い通りにならない現実を受け入れざるを得ない状況に直面した際、それまでの努力や期待した意義が割に合わないと感じる心情を表現しているようです。

主人公は、自分の思いや希望が叶わない現実を受け入れざるを得ない状況であり、苦悩し、葛藤しているのでしょう。

仕方がないと言い聞かせるしかない、でも仕方がないと思ったらそれまでなんだ、と思っているようであり、自分がしてきたことは意味がなかったのではないか、と感じているのかもしれません。

願いが叶うなら

何処にでもあるようなものが
ここにしかないことに気づく
くだらない話でもよくて
赤らめた顔また見せて

燈 -崎山蒼志

ここでは普通の日常の中にも他にはない特別な魅力や価値があることに気づく瞬間を示しているようです。

いつもの日常だけれど自分にとっては特別で貴重な日々であり、たわいもない会話や些細な出来事の中にも大切な人との絆を感じていたのでしょう。

大切な人とたくさん笑い、たくさん泣き、励まし合い、支え合った日々を振り返り、もう一度あの頃のような関係性に戻りたいと思ったのではないでしょうか。

明日がくる

故に月は暗い 頭flight
今日は櫂を持って
探し物がない 揺れる愛
隠し持って生きる
故に月は暗い 頭flight
今日は何処も行けず
眠る、眠る 新品の朝へ
孤独 under crying
めんどくさい 線引きのない
記憶は儚い
昨日にまるで用はない
故に月は暗い 歪むLight
明日は何処行こう

燈 -崎山蒼志

フレーズに出てくる”月は暗い”というフレーズは、内なる苦悩や迷いを象徴しているのでしょう。

”眠る、眠る 新品の朝へ 孤独 under crying”という部分では孤独の中で悲しみや涙を抱えつつも、明日への希望を抱き続け、新たな出発に向けて前進しようとする意志が込められているのかもしれません。

困難や迷いがあるからこそ、前に進むための勇気と決意を持つことが大切であるとわかっていても、なかなか過去の出来事から立ち折れない様子もうかがえます。

同じことを繰り返していた

傷ついてる心がわかるのに
なぜ傷つけてしまうおんなじ跡
エゴといって一括りにしていた
僕とあなたの本当 透明に燃えて

燈 -崎山蒼志

”傷ついてる心がわかるのに なぜ傷つけてしまうおんなじ跡”というフレーズは、大切に思う人の感情を理解できるはずなのに、なぜ同じ過ちを繰り返してしまうのか、自身の行動に対して自己反省をしている様子が伺えます。

一人一人の本当の気持ちや思いを理解してきちんと向き合えばいいだけなのに、自己中心的なヤツだと思ってしまっていたのでしょう。もしくは自分に対して自己中だと思っていたのかもしれません。

自分勝手な行動をしていると思っていたけれど、本当の気持ちは違ったのではないか、本心からしていた行動ではないのではないか、と思ったのかもしれません。

一緒に歩んでいきたい

変わりたくって変わらない気持ち
形だけ崩れてく
希望の手 離さない 君の幽霊と

燈 -崎山蒼志

変わりたいと思っているけれども、なかなか現実が変わらず、自身の変化が表面的なものにとどまってしまっていると思っているようです。

”君の幽霊と”という表現は亡くなった人、もしくは遠くへ行ってしまった人を指しているのではないでしょうか。

もう二度と自分の前に現れないとわかっていても「君」はいつも自分の近くにいて、いつも自分を励ましてくれると思っているのかもしれません。

もしまだ希望が残っているならば、君と一緒に歩んでいきたいと思っているのではないでしょうか。

自由になりたい

孤独から日々を数えたら
ひとつの涙に溺れてた
くだらないならいっそ壊して
歌の中で自由に生きるから

燈 -崎山蒼志

"孤独から日々を数えたら ひとつの涙に溺れてた"というフレーズは、孤独に押し潰され、悲しい日々を送っていた過去の状況を伝えているようです。主人公はずっと孤独や苦しみを背負っていたのでしょう。

こんな自分をもし誰かがくだらないと思うならば、いっそのこと壊してほしい、とも思っており、制約や社会の枠に縛られることなく、自身の内側から湧き上がる感情や思いを自由に表現できる場所で生きていきたいと思ったようです。

失ってから気付く

何処にでもあるようなものが
ここにしかないことに気づく
くだらない静けさの夜また
記憶に住む僕だけ目覚める
ここにしかない
君に触れたい
くだらない話でもよくて
赤らめた顔また見せて

燈 -崎山蒼志

”記憶に住む僕だけ目覚める”というフレーズでは、過去の出来事や感情が蘇ってくる瞬間を描写しているようであり、ありふれた日常や静かな瞬間にこそ自分にとって大切なものがあると思っているのかもしれません。

”僕だけ目覚める”という言葉は、大切な「君」は目覚めることはなく、自分だけが過去の楽しかった記憶から目覚めてしまう、という意味があるのでしょう。

失ってから気が付いた本当の思いや大切な人に想いを馳せているのかもしれません。

少しずつでいいから

孤独under crying
孤独 under crying
めんどくさい 線引きのない
記憶は儚い
昨日にまるで用はない
故に月は暗い 歪むLight
明日は何処行こう

燈 -崎山蒼志

"孤独 under crying"というフレーズは、孤独感や悲しみの中にいる状況を表現しているのでしょう。自分は今一人であり、孤独を感じている心の状態が歌われているようです。

ですが孤独や悲しみが心を覆っている中でも、少しずつでもいいから未来に向かって歩んでみようと思ったのではないでしょうか。

が暗く光が歪むように見える状況でも、進むべき道を見つけ出していこうとほんの少しだけ前向きになったのかもしれません。

まとめ

今回は崎山蒼志の「燈」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

「燈」は会うことができない大切な人に想いを馳せ、過去からなんとか立ち上がろうとする様子が綴られていたようです。

何気ない一日であってもそこにはいろいろな意義や大切な出来事があるということを、主人公は大切な人を失ってから気が付いたのでしょう。

過去を振り返ることが多い主人公は、変わりたくても変われない状況であり、どうしてもっと寄り添ってあげなかったんだろう、理解してあげなかったんだろうと後悔の念ばかりが募っているようです。

そのような中でもなんとか前を向こうとしている姿も見えました。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithでは崎山蒼志を追って行くのでぜひチェックしてみてください!

この記事の監修者

天野結衣

天野結衣アマノ ユイ

Amano Yui

歌詞考察家

こんにちは、天野結衣です。私は23歳で、大学卒業後、歌詞考察家として活動を始めました。音楽への深い愛と言葉に対する敏感さを生かし、曲の背景やメッセージを深掘りすることで、多くの音楽ファンに新たな視点を提供しています

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