【ポルノグラフィティ / IN THE DARK】の歌詞の意味を徹底考察!暗闇と光の間で揺れ動く心理描写とその象徴性に迫る
執筆・監修: 抹茶編集: 天野結衣最終更新: 2024/4/21
IN THE DARKという曲名の意味を考察
「IN THE DARK」という曲名は、この歌詞全体を通じて表現されている暗く、抽象的な感情や状況を象徴していると考えられます。歌詞には「暗闇」という言葉が繰り返し使われており、それが歌の主題と密接に関連していることがわかります。暗闇はここでは、文字通りの闇だけでなく、心理的な苦悩や混乱を指していると解釈できます。
歌詞中で「諦めが気怠く香ってる生温い胃の中」という表現や、「ろくでもない明日が手招きしてる」といったフレーズからは、主人公が抱える絶望感や逃れがたい現実への閉塞感が感じられます。これらの表現は、暗闇がただの物理的な空間ではなく、人生の困難や心の闇を象徴していることを示唆しています。
また、「さぁこの身を さぁすべてを ひと思いに飲み込んでおくれ」という行は、暗闇に対して何かを託すかのような懇願として描かれており、内面の葛藤や解放を求める心情が表れています。このように、曲名「IN THE DARK」は、内面の深い闇や、そこからの脱出を望むもがきといったテーマを包含していると解釈できます。
IN THE DARKという歌詞の意味を徹底解釈
どこだここは そうだここは
諦めが気怠く香ってる生温い胃の中だ
IN THE DARK -ポルノグラフィティ
この歌詞は、内面的な葛藤や苦悩を描いているように思われます。具体的には、「どこだここは そうだここは」というフレーズで、主人公が自分が置かれている状況や場所に対する混乱や不確かさを感じている様子が表れています。続く「諦めが気怠く香ってる生温い胃の中だ」という表現は、その場の雰囲気が生ぬるく、何かを諦めたような無気力さや閉塞感が漂っていることを暗示しています。ここでの「胃の中」という言葉は、物理的な場所ではなく、心理的な状態を象徴している可能性があり、主人公が抱える内面の不安やストレスが消化しきれずにもたれるように感じていることを表しているかもしれません。
このように、この歌詞は自己の置かれた状況に対する戸惑いや、心の中に抱える重たい感情を描写していると考えられます。それはまるで、暗闇の中を手探りで進むような不安定さと絶望感を感じさせる内容です。
小さな羽虫が群れるだけの白熱灯
チラチラ瞬いて静かに消えた
おかえり僕の元へ 君の名前は確か暗闇
忘れてなんかいないよ また逢えて嬉しい
IN THE DARK -ポルノグラフィティ
この歌詞は、深くて個人的な感情を表現していると考えられます。「小さな羽虫が群れるだけの白熱灯」というフレーズは、人生の一瞬一瞬が脆く、儚い存在であることを象徴しているようです。羽虫が光に集まり、しばらくの間その明かりで生きる様子は、人間が一時的な幸せや希望に引き寄せられる様子を思わせます。
「チラチラ瞬いて静かに消えた」という部分は、この一時的な存在がいかに速く終わってしまうかを表しています。何かが美しく輝いている瞬間もあれば、次の瞬間にはすべてが終わってしまうことを示しているのかもしれません。
次の「おかえり僕の元へ 君の名前は確か暗闇」というフレーズは、もっと個人的なレベルでの対話を表していると感じます。ここでの「暗闇」という言葉は、失われた愛や過去の記憶、あるいは心の中の深い部分を象徴している可能性があります。愛する人が「暗闇」として表現されているのは、その人との関係が終わった後も、心の中にその影響が残っていることを意味しているかもしれません。
最後の「忘れてなんかいないよ また逢えて嬉しい」という部分は、過去の記憶や人物に再び会えた喜びを表しています。これは文字通りの再会かもしれませんし、思い出や夢の中での再会かもしれません。いずれにせよ、この出会いが持つ価値と感情の深さを感じさせる表現です。
全体を通して、この歌詞は失われたもの、一時的な美しさ、そして再会の喜びといったテーマを掘り下げていると解釈できます。それぞれのイメージが繊細で感慨深く、聴く人の心に深く響く内容となっています。
さぁこの身を さぁすべてを
ひと思いに飲み込んでおくれ
さぁ身ぐるみ 剥ぎ取ってくれ
僕にこびりついた たくさんのしがらみを
IN THE DARK -ポルノグラフィティ
この歌詞は、自己の解放と再生を強く願う心情が表現されているように感じます。具体的には、「この身をすべて飲み込んでおくれ」というフレーズは、自分自身を完全に受け入れてほしい、または自分の過去や現状を根本から変えてほしいという切実な願いを示しています。また、「身ぐるみ剥ぎ取ってくれ」という部分は、自分を取り巻く制約や束縛から解放されたいという願望を強調していると考えられます。ここでの「たくさんのしがらみ」は、社会的な期待、人間関係、過去のトラウマなど、個人を縛り付ける様々な要因を象徴している可能性があります。
全体として、この歌詞は深い自己反省とともに、新たな自己へと進化を遂げたいという強い願望が込められていると解釈できます。それはまるで、闇の中から一筋の光を求めるかのような、切実で情熱的なメッセージが感じられます。
ゆっくり居座って かまわないからね暗闇
ろくでもない明日が手招きしてる
見ろよ僕に群がる うるさい二枚舌の羽虫
偽りだけの言葉で目が回ってしまう
IN THE DARK -ポルノグラフィティ
この歌詞は、人物が自身の感じている孤独や失望、そして周囲との葛藤について語っていると考えられます。具体的には、「ゆっくり居座って かまわないからね 暗闇」というフレーズで、主人公は自分の心の中の暗闇、つまり苦悩や痛みを受け入れ、それと共存する様子を示しています。
「ろくでもない明日が手招きしてる」は、未来に対する悲観的な見方や、望ましくない状況が続くことへの恐れを表している可能性があります。主人公は、将来に希望を持つことが難しく、どうしてもネガティブな展望に囚われてしまっているようです。
また、「見ろよ僕に群がる うるさい二枚舌の羽虫」は、主人公の周囲にいる偽りや欺瞞を用いる人々を指していると解釈できます。この部分では、主人公がどのように他人の偽りや表面的な態度に苦しんでいるかが描かれています。二枚舌の羽虫という比喩は、彼らが煩わしく、不快で、避けがたい存在であることを強調しています。
最後に、「偽りだけの言葉で目が回ってしまう」という部分は、偽りがまかり通る環境にいることで心理的な混乱や疲労を感じている状態を表しています。周りの人々の偽りや不誠実な振る舞いによって、主人公は精神的に追い詰められ、現実を見失いかけているのかもしれません。
全体として、この歌詞は内面的な葛藤や外界との闘い、そして心の闇に対する深い洞察を提供していると言えるでしょう。それはリスナーに共感を呼び、自身の内面と向き合うきっかけを与えるかもしれません。
まだ進めって まだやれるって
空の井戸からは水は汲めない
誰が味方? あんたは敵?
何も信じれなくなる前に おさらばさ
IN THE DARK -ポルノグラフィティ
「IN THE DARK」という曲の歌詞は、心理的な苦悩と孤独感を表現しています。最初のフレーズ「まだ進めって まだやれるって」は、自己への激励、あるいは他人からの圧力を示している可能性があります。ここでは、主人公が何か困難な状況に直面しており、まだ前進し続けなければならない状況が描かれています。
次の「空の井戸からは水は汲めない」という表現は、努力が無駄に終わることの喩えとして使われています。空の井戸から水を汲むことは不可能であり、どんなに努力しても報われない状況を暗示していると解釈できます。
「誰が味方? あんたは敵?」という部分は、信頼関係の崩壊を示唆しています。周囲の人々が味方なのか敵なのかも判断できないほど、主人公は精神的に追い詰められていることが伺えます。
最後の「何も信じれなくなる前に おさらばさ」というフレーズは、絶望感と決別の意思を表しています。もはや何も信じることができなくなる前に、その状況や場所、あるいは関係から自らを解放しようとする決意が感じられます。
全体として、この歌詞は内面的な葛藤、孤立無援の感覚、そしてそこからの脱却を望む強い意志を表していると考えられます。音楽を通じて、多くの人々が共感や慰めを見出すテーマが描かれています。
悪いもんでも食ったような顔をしてるな暗闇
つい光を求めてしまう心が不味いのだろう
IN THE DARK -ポルノグラフィティ
この歌詞は、人間が抱える内面の葛藤や苦悩を描いていると解釈できます。「悪いもんでも食ったような顔をしてるな暗闇」という表現からは、何か消化しきれない重たい感情や罪悪感を抱えている様子が浮かび上がります。ここでの「暗闇」は、そのようなネガティブな感情や状態を象徴していると考えられます。
続く「つい光を求めてしまう心が不味いのだろう」という部分は、苦しい状況から抜け出そうとする人間の本能的な行動を指していると思われますが、それが何らかの理由で「不味い」とされています。ここでの「不味い」という言葉は、本来は救いを求めることが自然であるにも関わらず、その行動が何かしら不適切であるか、または周囲からそう見なされている可能性を示唆しています。つまり、この歌詞は、人間が内面の闇と戦いながらも、その解決法が社会的に受け入れられにくいか、自己批判につながるジレンマを抱えていることを表しているのかもしれません。
全体として、「IN THE DARK」のこの部分は、人間の脆弱性や社会との摩擦、自己受容の難しさをリアルに描写しており、聴き手に深い共感や考察を促す内容となっています。
どこだここは そうだここは
諦めが気怠く香ってる
酸っぱい胃液の海に溶けて
くだらないものは沈めばいい
IN THE DARK -ポルノグラフィティ
この歌詞のセクションは、失望や諦めの感情を強く感じさせる内容です。「どこだここは そうだここは」というフレーズは、自分が置かれている状況や場所に対する混乱や不確かさを表しています。さらに、「諦めが気怠く香ってる」という表現は、その場の空気や環境が諦めや無気力に満ちていることを暗示しており、精神的な閉塞感を感じさせます。
「酸っぱい胃液の海に溶けて」というのは、内面的な苦悩や消化しきれない感情が、まるで酸っぱい胃液のように自分を溶かしてしまう様を表現しています。これは、精神的な痛みや苦しみが深いところで自己を蝕むことを象徴的に示しています。
最後の「くだらないものは沈めばいい」というフレーズは、価値のない思考や物事を自分の中から排除し、忘れ去るべきだという決意や願望を表しています。これには、ネガティブな感情や無意味な執着を手放すことで、新たな精神的なスペースを作る希望が込められているかもしれません。
全体として、この歌詞は内面的な葛藤や精神的な苦痛を抱えつつも、それを乗り越えようとする強い意志を感じさせるものです。暗闇の中で自己と向き合い、重苦しい感情を清算しようとする心情が描かれています。
さぁこの身を さぁすべてを
ひと思いに飲み込んでおくれ
もっと消化して もっと浄化して
しばらくは君と戯れよう 暗闇よ
IN THE DARK -ポルノグラフィティ
この歌詞の一節は、内面的な葛藤や感情の深い掘り下げを表しているように感じます。特に「さぁこの身を さぁすべてを ひと思いに飲み込んでおくれ」という部分では、自己の全てを何か、おそらくは暗闇や内面的な闇に委ね、飲み込まれることを願っているかのような表現がされています。ここでの「飲み込む」という動詞は、自我や個性を完全に受け入れて消化することを暗示している可能性があります。
続く「もっと消化して もっと浄化して」というフレーズは、ただ受け入れるだけでなく、それを自分の一部として完全に理解し、さらには精神的な浄化を通じてより良い自己へと変化を望んでいることを示唆しています。このプロセスを通じて、本来の自己や新しい自己認識に到達することができるのかもしれません。
最後の「しばらくは君と戯れよう 暗闇よ」という部分は、この内面的な変化や探求を一種の遊び、または実験として捉えていることを表しているかもしれません。ここでの「暗闇」という言葉は、通常ネガティブな意味合いを持ちますが、この文脈では、自己探求の場としての暗闇、つまり未知の領域や自己の深層を探る場としての意味で使われているようです。
全体を通じて、この歌詞は自己受容と自己変革の過程を暗闇というメタファーを用いて表現しており、内面の旅を通じて新たな自己理解に至ることの重要性を歌っていると解釈できます。
まとめ
今回はポルノグラフィティの「IN THE DARK」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではポルノグラフィティを追って行くのでぜひチェックしてみてください!