【女王蜂 / メフィスト】の歌詞の意味を徹底解釈 |アニメ『推しの子』エンディングもOP同様神曲!歌詞を徹底解釈
執筆・監修: 天野結衣編集: 天野結衣最終更新: 2023/4/21
推しの子ってどんなアニメ?
アニメ『推しの子』は、芸能界を舞台に、双子の兄妹が自分たちの前世の記憶と、アイドルになる秘密に巻き込まれていくストーリーです。
オタク産婦人科医のゴローの目の前に、活動休止中の推しアイドル、星野アイが双子を妊娠した状態で現れます。
全力で応援しようとしたゴローは、アイのサポートをしますが、出産日、ゴローはアイのストーカーによって殺されてしまいます。
死後アイの子供・星野愛久愛海(アクア)として生まれ変わりますが、なんと双子の妹・星野瑠美衣(ルビー)も生まれ変わった姿でした。
アイはアイドル活動を再開し、頑張りますが、かつてゴローを殺したストーカーによって刺されてしまい、命を落としてしまいます。
このアニメは、アクアとルビーが、アイドルとしての成功や不幸を経験しながらも、自分たちの実父への復讐を果たすために奮闘します。
推しのアイドルや、実父の正体の謎、前世の記憶といったエピソードが絡み合うストーリーです。
メフィストという曲名の意味を考察
曲名「メフィスト」は、悪魔を指すドイツの伝説的キャラクター「メフィストフェレス」もしくは「人形」という意味が想起されます。
歌詞はアニメの世界観が反映されており、アニメのキャッチフレーズが「この芸能界において嘘は武器だ」ということから、人形をイメージしているのかもしれません。
メフィストという歌詞の意味を徹底解釈
宝石の夜空
ラストチャンスに飢えたつま先が
踊り出すまま駆けたこの夜空
並のスタンスじゃ靡かない
星は宝石の憧れ
メフィスト -女王蜂
この世の最後のチャンスを得るために燃える気持ちを伝えているようです。
その気持ちに従って、主人公は夜空を駆け抜けていくのでしょう。
主人公の目的は今までの自分を変えることであり、過去とは違うスタンスが必要だと感じているようです。
星を見上げると星は光輝く宝石のようで、誰もが憧れる存在であり、主人公もまたそんな星のように光輝いていたいと思っているのではないでしょうか。
憧れのステージ
浮かぶ涙と汗は血の名残り
目の中でしか泳げなきゃ芝居
だけどステージが逃がさない
いついつまでも憧れ 焦がれているよ
メフィスト -女王蜂
”浮かぶ涙”は、過去の出来事や苦しい思い出を表しているようです。
同じく汗も、過酷な練習や努力を表しているでしょう。
現実に対する強い思いが込められているようです。
また芝居というステージには主人公自身が描く理想像があり、憧れを感じているようでもあり、生の感情や衝動を表現することができる舞台こそが、自分にとってふさわしい場所だと思っているのではないでしょうか。
偽りの愛が本当の愛
I've never seen such a liar.
生まれつきたっての底なし
This lie is love. And this lie is a gift to the world.
誰と生きたか思い出して
メフィスト -女王蜂
”I've never seen such a liar.”というフレーズは直訳すると「こんな嘘つき見たことがない」という意味になります。
アニメ『推しの子』には「この芸能界において嘘は武器だ」というキャッチフレーズがあることから、生まれつき嘘をつく能力があるように感じているのでしょう。
ですが、その嘘こそが愛であり、世界に贈る贈り物でもあるとも感じており、アイドルが推しに向けて愛情を注ぐことを表現しているのかもしれません。
願いを込めた星空
わたしが命を賭けるから あげるから
あなたは時間をくれたのでしょう?
あらゆる望みの総てを叶えたら ああ果たせたら
あなたに会いたい
星に願いをかけて
メフィスト -女王蜂
”わたしが命を賭けるから あげるから”という歌詞は、恋人や大切な人への想いを歌っているようです。
自分の命を賭けると書かれていることから、本当に大事な人への愛を持っているということなのでしょう。
その人が自分のために時間をくれたことに感謝し、全ての望みを叶えたらその人に会って直接感謝したいという気持ちが歌われているようです。
迷いなく歩んで
戻れないから大切にするの?
始めないなら高を括れるよ
らくになる日はまず来ない
日々のなかに集まる悲しい光
メフィスト -女王蜂
”戻れないからこそ大切にするの?”というフレーズからは、失ったものを後悔するよりも、今持っているものを大切にした方が良いのではないかと問いかけているのでしょう。
行動しなければ失敗することもないため、何もしないで楽をすることもできるけれど、やり遂げることができた時の喜びを知ることも大切だと伝えているのではないでしょうか。
何かを成し遂げるには楽になることはまずなく、日々の中で起こった悲しみや辛さが、いつも心の中で輝いていることを表現しているようです。
何のために生きていたか
生まれつきだってば底なし
This lie is love. And this lie is a gift to the world.
誰を生きたか忘れちゃった!
メフィスト -女王蜂
”底なし”という言葉は、とても深くて穴が開いているような意味があります。この歌詞では、人間には底のない無限な欲求のようなものがあることを表現してるのでしょう。
同時に、この欲求は自分自身のものでもあり、どうしたって抱えてしまう宿命でもあるようです。
また” This lie is love. And this lie is a gift to the world.”というフレーズが出てきますが、直訳すると「この嘘は愛であり、そしてこの嘘は世界に贈り物」という意味であり、主人公の心の中で起こっている、自分自身に向けた感情を表現しているのかもしれません。
最後のフレーズからは自分は今まで何のために生きてきたのか、誰のために生きてきたのか、もはや忘れてしまったようあり、生きる意味を見失ってしまったようです。
叶わない願いの星
あなたに命が戻るなら 届くなら
わたしはどうなろうと構わないのに
どうやら総ては叶わない
叶わないならばあなたになりたい
星は砕け光る
メフィスト -女王蜂
最初の部分は、自分の幸せよりも大切な人の幸せを願っているようでもあります。
願いが全てが叶わらないことが分かっている中で、あなたになりたいという想いを込めているのでしょう。少なくともあなたに寄り添っていたいと考えているようです。
”星は砕け光る”というフレーズは砕けた星でも光を放つように、自分が傷ついていたとしても、大切な人と一緒にいることが大事であるということを表現しているようです。
命の贈り物
わたしが命を賭けるから あげるから
あなたは時間をくれたのでしょう?
あらゆる望みの総てを叶えたら ああ果たせたら
あなたに会いたい
星に願いをかけて
メフィスト -女王蜂
この部分は、相手をとても大切に思っている様子がうかがえます。
自分だけでなくいろいろな人の望みをかなえることができたのなら、大切な人に会いたいと思っているようです。
星を見上げながら、かなわない願いかもしれないけれど、願いをかけずにいられない、と感じたのかもしれません。
眠りを貪る星
さあ星の子たちよ よくお眠りなさい
輝きは鈍らない あなたたちならば
さあ星の子たちよ よく狙いなさい
またたきを許さない あなたたちならば
メフィスト -女王蜂
このフレーズは、主人公たちを星に例えて呼びかけるようであり、眠ることで力を蓄え、光り輝くようになることを示しているのではないでしょうか。
また自己を奪われがちな人に対し、自分自身で光り輝く力を持っていることを呼びかけているようでもあります。
”またたきを許さない”というフレーズは、前向きになることを促しているようです。
自分自身を信じ、自分自身を高めることが、周囲の影響を跳ね返し、自分自身をより光り輝かせるために必要なことだということなのではないでしょうか。
まとめ
今回は女王蜂の「メフィスト」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「メフィスト」は、アニメを受けた内容でもあり、自分たちの願いをかなえるために努力をすることを伝えているようです。
望みはかなわないとわかっていても、叶えたいと感じており、会えないとわかっていても会いたくなる複雑な気持ちも描かれているのではないでしょうか。
最後に"またたき"という言葉がでてきており、星の瞬きという意味がありますが、この歌詞では何かしらのチャンスや機会を逃さないように、それを決して見逃さないようにという意味でも使われているように感じます。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは女王蜂を追って行くのでぜひチェックしてみてください!