【キタニタツヤ / 青のすみか】の歌詞の意味を徹底解釈 |青春時代の気持ちが綴られた、TVアニメ『呪術廻戦「懐玉・玉折」』主題歌を徹底解釈!
執筆・監修: 抹茶編集: 天野結衣最終更新: 2023/7/15
呪術廻戦「懐玉・玉折」ってどんなアニメ?
TVアニメ『呪術廻戦「懐玉・玉折」』は人間の負の感情からうまれてしまった呪いと、それを呪術で祓う呪術師との戦いを描いた物語。
今回は五条悟と夏油傑の高専時代が描かれています。
2人は呪術師として活躍をしており、向かうところ敵なしとも称されていました。
そこに呪術界の要・天元から2つの依頼が届きます。
その依頼は天元との適合者の"星漿体" 天内理子、その少女の「護衛」と「抹消」でした。
さっそく衛任務へと赴くことになったのですが、そこに伏黒を名乗る"術師殺し"が"星漿体"の暗殺を狙い介入してきます。
同じ方を向いていた五条悟と夏油傑がなぜ、のちに最強の呪術師、最悪の呪詛師と言われるようになったのか…。
違う道を歩む2人の過去が明らかになっていきます。
青のすみかという曲名の意味を考察
「青のすみか」の「青」は青春時代を指しているようであり、もう取り戻すことができない美しい想い出、そして様々な経験を意味しているようです。
歌詞には「また会えるよね」と言うことができない、切なさや寂しさが描かれており、大人になって時折思い出す青春時代を連想してこの曲名がつけられたのではないでしょうか。
青のすみかという歌詞の意味を徹底解釈
少しずつ離れていく
どこまでも続くような青の季節は
四つ並ぶ眼の前を遮るものは何もない
アスファルト、蝉時雨を反射して
きみという沈黙が聞こえなくなる
この日々が色褪せる
僕と違うきみの匂いを知ってしまっても
青のすみか -キタニタツヤ
”どこまでも続くような青の季節は”というフレーズは、主人公が感じる青い季節の広がりや無限性を表現しているようです。
青の季節とは青春時代を指すのでしょう。
主人公にとって特別で、かけがえのない日々だったようです。
ですが”きみという沈黙が聞こえなくなる”という言葉が記されており、きみが一体何を考えているのか、何を語りたかったのか、わからなくなっている状況なのでしょう。
さらに、”この日々が色褪せる”という部分では、この楽しかった特別な日々が少しずつ色あせており、同じ気持ちだと思っていた「きみ」は実は自分とは違った考えを持っていたことが記されているのではないでしょうか。
決して届かない
置き忘れてきた永遠の底に
今でも青が棲んでいる
今でも青は澄んでいる
どんな祈りも言葉も
近づけるのに、届かなかった
まるで、静かな恋のような
頬を伝った夏のような色のなか
きみを呪う言葉がずっと喉の奥につかえてる
「また会えるよね」って、声にならない声
青のすみか -キタニタツヤ
"置き忘れてきた永遠の底に"というフレーズでは、過去に忘れてしまったかけがえのないものを取り戻そうとしても決して取り戻せないことが表現されているようです。
”棲んでいる”と”澄んでいる”という言葉を使用していることから、青春時代の思い出や感情が今でも主人公の心の中に生き続けているのではないでしょうか。
また違う方へと行く「きみ」に自分の思いを伝えたくても「きみの心」に届くことはなく、それが叶わない寂しさや悔しさを感じているようでもあります。
すれ違う気持ち
昼下がり、じめつく風の季節は
想い馳せる、まだ何者でもなかった僕らの肖像
何もかも分かち合えたはずだった
あの日から少しずつ
きみと違う僕という呪いが肥っていく
青のすみか -キタニタツヤ
”まだ何者でもなかった僕らの肖像”というフレーズは、主人公と「きみ」がまだ未熟で自分とはなにか、ということを考えている途中であることを示しているようです。
主人公は「きみ」との間に特別な絆があると感じていたのでしょう。
二人は互いに心を通わせ、全てを共有することができるはずだったのに、ある日から自分と「きみ」との間に生じた違いや隔たりが少しずつ大きくなっていったと感じたようです。
主人公は自分自身の変化や違いを呪いとして捉えており、その呪いがますます増していくことに苦悩している様子が伺えます。
早く気がつけばよかった
きみの笑顔の奥の憂いを
見落としたこと、悔やみ尽くして
徒花と咲いて散っていくきみに
さよなら
青のすみか -キタニタツヤ
主人公は「きみ」の笑顔の奥に潜む様々な悩みや悲しみを見落としてしまったことに対して、後悔や悔やみの念を抱いているようです。
あの時は気付くことができなかったけれど、今ならわかると思ったのでしょう。
ですが思った時にはすでに遅く、きみを救い出せなかったことを悔やんでも悔やみきれないと思っている様子が伺えます。
フレーズに出てくる「徒花」は、咲いても実を結ばずに散る花や季節外れに咲く花、儚く散る桜花のことであり、ここでの「徒花」は、一時的で儚い存在や美しいが短命な存在を指し示しているようです。
「きみ」が一瞬輝いて咲き、そして散っていく姿を見送りながら、別れを告げることを記しているのではないでしょうか。
届かぬ思い
今でも青が棲んでいる
今でも青は澄んでいる
どんな祈りも言葉も
近づけるのに、届かなかった
まるで、静かな恋のような
頬を伝った夏のような色のなか
きみを呪う言葉がずっと喉の奥につかえてる
青のすみか -キタニタツヤ
過去の思い出や感情が今でも主人公の心の中に生き続けているのでしょう。
主人公の中の「青」は鮮明で澄んだままであり、心の中に美しく存在していることが描かれているようです。
本当の「きみ」の気持ちを理解できなかった自分に対して、そしてどんな言葉も受け付けなかった「きみ」に対して、主人公はくやしさや寂しさを感じているのでしょう。
大切な人を守り切れなかったことを悔やんでいる様子が伝わってきます。
いつか会いたい
「また会えるよね」って、声にならない声
無限に膨張する銀河の星の粒のように
指の隙間を零れた
青のすみか -キタニタツヤ
主人公の切ない気持ちが強く伝わってくるフレーズです。
主人公の感情は無限に広がる銀河のようなものであり、指の隙間から零れ落ちる星の粒のように抑えきれずに零れてしまっているのでしょう。
主人公の心が溢れるほどの思いや感情を抱えていることを記しているようでもあります。
「きみ」とまた会いたいと思っていても叶うことは難しく、思いだけがどんどんつのっていくことが綴られているのではないでしょうか。
まとめ
今回はキタニタツヤの「青のすみか」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「青のすみか」は、「きみ」との別れが綴られているようです。
「きみの心の中」について主人公は、どうしてあの時気が付かなかったんだろう…と後悔したのでしょう。
さらにきみには自分の声は届かず、悔しさと切なさが入り混じった複雑な気持ちでいることが伺えました。
いつまでも忘れることができない青春時代を時々思い返し、「きみ」に思いを馳せているのではないでしょうか。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではキタニタツヤを追って行くのでぜひチェックしてみてください!