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【スガシカオ / SPEED(Demo Track)】の歌詞の意味を徹底考察!速さと生の哲学:スガシカオの「SPEED」に込められた深いメッセージ

執筆・監修: 佐藤 由花編集: 天野結衣最終更新: 2024/4/23

目次
SPEED(Demo Track)という曲名の意味を考察
SPEED(Demo Track)という歌詞の意味を徹底解釈
まとめ
楽曲情報

SPEED(Demo Track)

スガシカオ

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この記事は私が執筆・監修しました

佐藤 由花(サトウ ユイカ)

Sato Yuka

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SPEED(Demo Track)という曲名の意味を考察

この曲「SPEED(Demo Track)」の歌詞を考察すると、曲名「SPEED」は人生の速度や急速な感情の変化を象徴していると考えられます。歌詞全体を通して、「SPEED UP」と繰り返し使われるフレーズは、人生を速く生きること、または何かを急ぐ気持ちを表しています。一方で、そのスピード感に疑問を投げかけたり、スピードを上げることで生きている実感を求めたりする心情が描かれています。

また、「BEAT UP」というフレーズも登場し、こちらは自分の感情や周囲の状況に対するフラストレーションや破壊的な欲求を表しているようです。この部分では、自己の内面と向き合うことや、生きる意味を見つけようとする試みが感じられます。

曲名「SPEED」は、ただ速く生きることだけではなく、生きるペースやその感じ方に対する深い問いかけを含んでいると解釈できます。それは、速さだけが人生ではなく、その速さの中で何を感じ取り、どう生きるかが重要であることを示唆しているかもしれません。

「SPEED(Demo Track

結衣

」って曲、人生の速さや感情のジェットコースターみたいなもんを描いてる感じがするね。常に「SPEED UP」って叫んでるけど、それに疑問を投げかけたり、速さに意味を見出そうとする姿勢がリアル。それに「BEAT UP」って部分もあって、内面のもやもやや壁にぶつかる感じが伝わってくる。速く生きることだけが全てじゃないって、結構深い問いかけしてる曲だよね。)

SPEED(Demo Track)という歌詞の意味を徹底解釈

「生きるスピード」
SPEED UP ぼくが死ぬ日は きっとこんな
SPEED UP どうって事ない天気なんだろう
SPEED UP 「生きるスピードって、こんなもんかな??
SPEED UP ていうか、おれ、生きてるの?」
SPEED UP 150キロでブレーキを
SPEED UP 思いっきり踏んだら死ぬの?
SPEED UP じゃあ 踏まないことが生きること?
SPEED UP なんとかしてよ

SPEED(Demo Track) -スガシカオ

この「SPEED(Demo Track)」という楽曲の歌詞は、人間の存在と生き方に対する疑問や探求を描いているようです。歌詞の繰り返されるフレーズ「SPEED UP」は、速度を上げること、つまり何かに動かされている感覚や、時の経過の速さを象徴しています。

1行目と2行目、「ぼくが死ぬ日は きっとこんな」「どうって事ない天気なんだろう」という部分では、人生の終末が思いの外平凡な日常の一部として訪れる可能性を示唆しています。ここでは、人生の終わりが特別な瞬間ではなく、ごく普通の一日として迎えられるかもしれないという考えが表されています。

次に、「生きるスピードって、こんなもんかな」という疑問は、私たちの生活ペースや生き方に対して疑問を持っているようです。これは、「ていうか、おれ、生きてるの?」と続いており、自己の実存を問う哲学的な思索が見て取れます。これらの行からは、主体的な生き方とは何か、また自分が本当に生きているとはどういうことか、という深い疑問が浮かび上がっています。

「150キロでブレーキを思いっきり踏んだら死ぬの?」という部分は、まさしく生と死の境界線に立つ瞬間の危機感を表していますが、「踏まないことが生きること?」という後の行で、単なる生存と実際に「生きる」ことの違いを問うているようにも読み取れます。

最後の「なんとかしてよ」という叫びは、生きることの不確実性や苦悩に対して、何らかの解答や救済を求めているように感じられます。

この歌詞は、存在の意味や人生の速さ、そして日常の中の非日常的瞬間を見事に描き出しており、聴く者に深い考察を促す内容になっていると考えられます。

わかるわかる、この歌詞めっちゃ深いよね!「SPEED UP」って繰り返すことで、まるで人生があっという間に過ぎ去っていくような焦燥感を感じさせるし。それでいて、「ぼくが死ぬ日はこんなどうってことない天気なんだろう」っていうのが、なんか切ないけどリアル。生きるスピードについて問うてる部分も、日々の忙しさに追われて、本当にこれでいいのかって自問自答する気持ち、すごく共感するな。全体を通して、生き急ぐ現代に対する一つの警鐘みたいで、考えさせられるよ!

結衣

「スピードと闘い」
もっとはやいSPEED これが限界だって思うくらい
もっとあげてSPEED 生きてる自分を感じたいの

BEAT UP ゴメンナサイって なんか便利じゃない?
BEAT UP 最後にそっと言ってあげる
BEAT UP ぶっ壊したいな!気にくわない全て
BEAT UP ていうか 無理でしょ?
BEAT UP もう十分思い知ったのです
BEAT UP 生きたいってコトはつまり
BEAT UP 死にたいの逆なんかじゃない
BEAT UP そう信じたい

SPEED(Demo Track) -スガシカオ

この歌詞は、人生の速度と感情の起伏を描いているように感じます。「SPEED」の繰り返しは、日常の忙しさや生活のペースを表しており、その中で「これが限界だって思うくらい」という部分は自己の限界を超えて挑戦し続ける姿勢を示しています。そして、「生きてる自分を感じたいの」というフレーズは、ただ忙しく動いているだけでなく、その生活の中で確かな自我、実存を感じたいという強い願望が込められています。

また、「BEAT UP」という表現が繰り返される部分では、内面の葛藤や社会へのフラストレーションが現れています。特に「ゴメンナサイって なんか便利じゃない?」という一節は、社会が期待する礼儀正しさや謝罪の乱用に対する批判とも取れます。これは自分の感情や意見を抑圧することなく、本当に感じていることを表現したいという欲求の表れかもしれません。

「ぶっ壊したいな!気にくわない全て」という衝動的な言葉は、抑えきれない感情の表出を示しており、「無理でしょ?」と自問自答することで、その衝動を現実の中で実行することの難しさを認識しているようです。そして、「生きたいってコトはつまり 死にたいの逆なんかじゃない」という部分では、生きることの本質が単なる死ぬことの否定ではなく、もっと積極的で深い意味を持っていることを強調しています。

全体として、この歌詞は自己探求と自己表現の重要性、そして日常のルーティンから抜け出し、本当の自分自身を見つけ出す旅についてのメッセージを含んでいると解釈できます。情緒的なブレイクスルーとしての「BEAT UP」は、旧来の束縛からの解放と新しい自己理解へと向かう象徴的なフレーズかもしれません。

の部分は、生きることの意味を深く掘り下げているね。生きることと死にたいことは単なる反対語ではなく、もっと複雑な感情の織り交ぜがあるって示している感じがするよ。全体を通して、この曲はただ速く生きることだけじゃなく、その速さの中で本当の自分を見つけ、感じることの大切さを訴えかけてるんじゃないかな。かなり深い内容だけど、リアルで生々しい感じがして、すごくいいね!

結衣

忘れられないBEAT
もっとはやいBEAT 何もかも忘れてしまうくらい
もっとあげてBEAT 本当はまだ 生きたいの…

SPEED(Demo Track) -スガシカオ

こちらの「SPEED(Demo Track)」の歌詞は、速いビートを通じて、現実からの逃避と内面の葛藤を描いているように感じます。歌詞の「もっとはやいBEAT 何もかも忘れてしまうくらい」は、音楽が速く、力強いほどに日常の苦しみや悩みから抜け出せる一時的な解放感を得られると表現しています。この部分では、速いビートが心地よい麻薬のように作用し、全てを忘れさせる効力があることを示唆しています。

次の「もっとあげてBEAT 本当はまだ 生きたいの…」というフレーズは、更に心の奥底に隠された願望と生の証を感じさせます。ここでの「本当はまだ 生きたいの…」は、表面上は全てを忘れ去りたいと願っているように見えても、その内にはまだ強く生きる意志が残っているという矛盾を表しています。ビートを上げる(音楽のテンポを速くする)ことによって、その生きる意欲を再確認し、自我を取り戻そうとする試みが感じられます。

全体的に、この歌詞は速いビートを背景に、逃避と希望、葛藤と認識の間で揺れ動く感情を描いており、リスナーにもその疾走感を体感させることで共感を呼ぶことができるでしょう。このような歌詞は、特に心の内に葛藤を抱える人々にとって、自己の感情を理解する手がかりを与えるかもしれません。

葛藤を抱える人々にとって、かなり響く内容だよね。速いビートで心の奥深くにある感情を引き出すって、なかなか深いと思うよ。特に「本当はまだ生きたいの…」の部分、めちゃくちゃリアルで切実な感じがして、聴く人の心をガッと掴むんじゃないかな。音楽って本当にすごいパワーを持ってるよね!

結衣

まとめ

今回はスガシカオの「SPEED(Demo Track)」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithではスガシカオを追って行くのでぜひチェックしてみてください!

この記事の監修者

佐藤 由花

佐藤 由花サトウ ユイカ

Sato Yuka

歌詞考察家

こんにちは、佐藤由花です。私は歌詞考察家として活動しており、特にポップミュージックの歌詞の深層を読み解くことに情熱を注いでいます。音楽学士を取得後、多くの音楽雑誌やウェブサイトで執筆を行い、歌詞の背景や作者の意図を探求してきました。音楽を通じて人々の心に寄り添い続けることが私の使命です。

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