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【Saucy Dog / 結】の歌詞の意味を徹底考察!愛の不器用さを紡ぐ、ふたりの物語

執筆・監修: 佐藤 由花編集: 天野結衣最終更新: 2024/4/21

目次
結という曲名の意味を考察
結という歌詞の意味を徹底解釈
まとめ

結という曲名の意味を考察

この歌詞において「結」という曲名は、人間関係の絆やつながりを意味していると解釈できます。歌詞全体を通じて、不器用だけれども深い愛情を持ってお互いを理解しようとする二人の姿が描かれています。特に、「この手紙には結末は無くていい、君との未来にまだ取っておくよ」という部分では、関係性の継続と成長、未来への希望を象徴していると考えられます。また、「結」という言葉には結びつける、結ぶという意味もあり、二人の関係がこれからもずっと続いていくことを願う気持ちが表れているとも言えます。

「結」って曲、めっちゃ深いよね。二人の間の不器用ながらも強い絆がリアルに感じられるし、未来に向けての希望も感じさせるんだよね。特に「この手紙には結末は無くていい、君との未来にまだ取っておくよ」の部分、マジでグッとくる。結びつけるって意味の「結」が、彼らの関係をこれからも続けていくんだって希望を持たせてくれる感じがして、いいよね!

結衣

結という歌詞の意味を徹底解釈

過去の欠片
手を繋いだのは君の方から
ちょっと慣れた素振りに
なんか悔しくなったな
もっと不器用なとこを見てみたかったの
君の過去がチラついてしまうよ

結 -Saucy Dog

この歌詞は、相手との関係の中で感じる複雑な感情を表現しています。最初の行「手を繋いだのは君の方から」は、相手が関係を進めるための積極的な一歩を踏み出したことを示しています。しかし、その行動が「ちょっと慣れた素振りに」見えることから、話者は相手が過去に他の誰かと同じようなことをしたのではないかと感じ、それに対して「なんか悔しくなったな」という感情が芽生えます。

「もっと不器用なとこを見てみたかったの」という部分は、話者が相手のもっと素朴で未熟な側面を見たかったという願望を示しています。完璧ではない、自然体の相手の姿を求めていることから、より深いつながりや真実の感情を望んでいることが伺えます。

最後の「君の過去がチラついてしまうよ」は、相手の過去の恋愛が話者の心に影を落としている様子を表しています。これは、過去の経験が現在の関係において不安や疑問を引き起こしていることを暗示しており、話者が相手との関係において完全な安心感を得られていないことを示しています。

全体として、この歌詞は愛と接続の求めるものと、過去の経験が現在の感情にどのように影響を与えるかというテーマを掘り下げています。話者は真のつながりを求めているが、相手の過去やその他の要素がそれを複雑にしているという状況が描かれています。

「逃げることを覚えた日々」
焦ってたんだ柄にもなく
着飾ってみたり 傷ついてみたり
ふわふわ飛んで逃げていきそうで
その手を離したら終わっちゃいそうでさ

結 -Saucy Dog

歌詞「結」のここで示されている部分は、自身の内面との葛藤や不安定な感情の動きを表現しています。具体的には、普段の自分ではない「焦ってたんだ柄にもなく」や、「着飾ってみたり 傷ついてみたり」というフレーズから、人は時として自分を偽ってまで何かを成し遂げようとしたり、他人に認められたいという思いで自己を危険に晒すことがあるという人間心理が読み取れます。

また、「ふわふわ飛んで逃げていきそうで」という表現は、そのような状況から逃れたい、現実から飛び立ってしまいたいという願望を示しています。しかし、「その手を離したら終わっちゃいそうでさ」という部分は、逃れたいという願望と同時に、何か大切なもの(人や物、状況など)を手放すことに対する恐れや不安を感じていることを示唆しています。これは、人間が抱える葛藤、つまり安定と変化への欲求の間で揺れ動く心情を表していると言えるでしょう。

全体として、この歌詞は自己変化の望みとそれに伴う不安、そして大切な何かを失う恐れという、人間の複雑な感情を巧みに描き出しています。歌詞を通じて、リスナー自身の内面を見つめ直す機会を提供しているとも解釈できます。

「狂おしいほどの愛」
もう心配性 気が狂いそう
いっそこのままふたりだけの世界を生きてたいよ
そしたらきっと 更なる一歩
ずっと見ていたいよ 君の全部を

結 -Saucy Dog

この歌詞は、恋人たちの深い絆と、一緒にいることで得られる安心感を描いています。一行目の「もう心配性 気が狂いそう」というフレーズは、恋愛における不安や心配事が尋常ではないほどに膨らんでしまっている心情を表しています。この心配性が恋人との関係において強い影響を及ぼしていることが窺えます。

続く「いっそこのままふたりだけの世界を生きてたいよ」という部分では、外の世界からの圧力や問題から逃れ、ただ二人だけの閉ざされた世界で生きることを望んでいる心情が現れています。これは、外の世界の複雑さや困難からの逃避願望を示しており、恋人との関係をより深く、より専念することで心の平穏を得ようとする思いが感じられます。

「そしたらきっと 更なる一歩」という部分は、二人だけの世界で生きることが、関係をさらに深める契機になるという希望を表しています。ここでの「一歩」は、恋愛関係の中での成長や進展を指しており、共に過ごす時間が二人の絆を強固なものに変えていくことをイメージさせます。

最後の「ずっと見ていたいよ 君の全部を」というフレーズは、相手に対する深い愛情と、相手の全てを受け入れたいという強い願望を示しています。相手の良い面だけでなく、欠点や弱さも含めて全てを愛していることが伝わり、二人の関係の密接さと深さが強調されています。

全体を通して、この歌詞は恋人との深い関係を求め、二人だけの世界に没入することで真の安心と幸福を見出そうとする心情を表現していると考えられます。それはまた、現実の世界の苦難からの逃避でもあり、愛という感情がもたらす甘美な避難所を求める詩的な表現です。

「輝く日々への誓い」
果てしない今日からの日々を
過ごそう 作ろう 守ろう

結 -Saucy Dog

この歌詞の「果てしない今日からの日々を過ごそう 作ろう 守ろう」というフレーズは、未来に対する前向きな姿勢と共に歩む決意を表していると考えられます。具体的には、以下の三つの動詞「過ごそう」「作ろう」「守ろう」が重要な意味を持っています。

1. 「過ごそう」 - これは単に時間を消費するという意味ではなく、意味あるものとして日々を生きることを意味しています。つまり、ただ生きるのではなく、生活の一瞬一瞬に価値を見出し、充実した時間を過ごすことを志向していると言えます。

2. 「作ろう」 - ここでの「作る」は、物理的なものだけでなく、関係性や環境、未来のビジョンなど、目に見えないものを創造することも含んでいると解釈できます。自らの手で積極的に良い変化を作り出す意志の表れとして、この言葉が使われています。

3. 「守ろう」 - 新たに築いたものや大切なもの、例えば人間関係や精神的な平和などを守ることの重要性を示しています。これは、簡単に手に入れたものではない価値あるものを大切にし、保持し続ける努力が必要であることを強調しています。

総じて、この歌詞は未来への希望とともに、それを実現するための積極的な行動と保護のバランスを求めていることを示しています。人生を豊かにするためには、ただ過ごすだけではなく、創造し、そしてそれを守り抜くことが必要だというメッセージが込められていると言えるでしょう。

「裏返る想い」
声をかけたのは僕の方から
「一緒に帰ろ」ってたった一言すら
裏返ってしまう
『格好悪いところ嫌いじゃないよ』って
悪戯に笑う君とも今では

結 -Saucy Dog

この歌詞は、恋愛における繊細な感情の変化を描いています。最初の部分では、主人公が自分から声をかけたシーンを振り返ります。この「声をかけたのは僕の方から」というフレーズは、主人公が積極的に行動を起こした瞬間を示していますが、「『一緒に帰ろ』ってたった一言すら裏返ってしまう」と続くことで、その一言が思い通りに伝わらなかったことの不安や後悔を感じさせます。

次の部分、「『格好悪いところ嫌いじゃないよ』って悪戯に笑う君」というフレーズは、相手の人物が主人公の不完全な部分を受け入れていることを示しつつ、その笑い方が「悪戯に」と表現されている点で、その受け入れが完全ではないか、複雑な感情が交錯していることを暗示しています。ここからは、相手の感情が直接的ではなく、何かしら遊び心や曖昧さを含んでいることが感じ取れます。

結局、この歌詞は、恋愛関係の微妙なバランスと、言葉一つ一つに込められた深い意味や感情の動きを巧みに描写しています。また、このような表現を通じて、人間関係の複雑さや、言葉の持つ力、そしてそれらが如何に簡単に誤解され得るかを示しています。

「愛の器」
ずっと楽しい事ばかりじゃないけれど
それも愛じゃないかな 危ない時もあるけれど
不器用なのはお互い様で
口ベタな所もその分たくさん話せば良いよ
それもふたりに必要な時間でしょ?

結 -Saucy Dog

この歌詞は、人間関係、特に恋愛関係の複雑さと美しさを表現しています。歌詞の中で「ずっと楽しい事ばかりじゃないけれど」という部分は、関係が常に幸せで満たされているわけではないというリアリティを示しています。それでも、「それも愛じゃないかな」と続けることで、困難や挑戦も愛の一部であるという考えを強調しています。

「危ない時もあるけれど」という表現は、関係性の中での不確かさやリスクを暗示していますが、それにもかかわらず、この関係を続ける価値があると感じていることが伺えます。また、「不器用なのはお互い様で」という部分は、どちらのパートナーも完璧ではなく、お互いの欠点を受け入れているという相互理解を示しています。

「口ベタな所もその分たくさん話せば良いよ」というフレーズは、コミュニケーションの難しさを認識しつつも、努力して理解を深めようとする姿勢を表しています。コミュニケーションを通じて、お互いの距離を縮め、理解を深めることの重要性が強調されています。

最後に、「それもふたりに必要な時間でしょ?」と締めくくることで、すべての経験が二人の関係を成長させるために必要なものであり、時間を通じてお互いをより深く理解する機会となることを示唆しています。

全体として、この歌詞は恋愛における苦楽を共にすることの大切さ、お互いの不完全さを認め合いながら支え合うことの美しさを表現していると言えます。

「手を繋いで歩こう」
「ねぇこっちおいでよ」さっきはごめんね
それさえ言えたら何度すれ違っても構わないさ
遠回りしようよ 手繋いでさ もっと近くで
これからも僕たちの

結 -Saucy Dog

この歌詞は、人間関係の複雑さと美しさを表現しているように感じます。特に、関係の中で起こる誤解や衝突を乗り越え、より強い絆で結ばれたいという願望が込められています。

「ねぇこっちおいでよ」は、相手に対する柔らかな呼びかけであり、何かの間違いや誤解があった後でも、もう一度近づいてほしいという望みを示しています。また、「さっきはごめんね」というフレーズは、過去の過ちや誤解を認め、謝罪することで関係を修復しようとする姿勢を表しています。

「それさえ言えたら何度すれ違っても構わないさ」という部分は、謝罪が受け入れられることで、どれだけ多くの誤解があっても二人の関係は持続可能であるという強い信頼感を示しています。これは、人間関係における対話の重要性を強調しているとも取れます。

「遠回りしようよ 手繋いでさ もっと近くで」という表現は、直接的な解決ではなく、ゆっくりと時間をかけて互いの理解を深めていく過程の重要性を示唆しています。手を繋ぐことで物理的な距離を縮めると共に、心の距離も近づけることを望んでいることが伺えます。

全体として、この歌詞は人間関係の修復と成長に焦点を当てており、「結」というタイトルからも、人々が互いに結ばれ、困難を乗り越えて絆を深めていく過程が感じられます。

未来の雨音
天気は気まぐれ 時々にわか雨
やっと築けた ふたりだけの世界はここにあって
この手紙には結末は無くていい
君との未来にまだ取っておくよ

結 -Saucy Dog

この歌詞は、二人の関係性とその未来に対する深い思いを表現しています。

最初の行「天気は気まぐれ 時々にわか雨」という表現は、人生や関係性の予測不可能さを象徴しています。天気が変わりやすいように、人間の感情や状況も常に変動していることを示唆しています。その中で、「時々にわか雨」には、予期せぬ困難や試練が突然に訪れることを暗示しているかもしれません。

次の行「やっと築けた ふたりだけの世界はここにあって」では、長い時間と努力を経て、二人だけの特別な関係や空間が形成されたことを感じさせます。これは、二人が共に過ごした時間や共有した経験が強い絆を築いていることを示しており、それが二人だけの「世界」として存在していることに安堵や喜びを表しています。

「この手紙には結末は無くていい」という部分は、関係の未来を開かれたままにしておくことの価値を強調しています。すなわち、必ずしもすべての物語に結末が必要であるわけではなく、現在進行形の関係を大切にし、未来に何が起こるかを自然に任せたいという願いが込められています。

最後に「君との未来にまだ取っておくよ」という言葉で締めくくることで、手紙の受け手である「君」との関係をこれからも大切にし続ける意志を表明しています。未来はまだ確定しておらず、二人で創り上げていくものだという希望に満ちたメッセージが込められています。

全体を通して、この歌詞は、変わりゆく状況の中で築かれた深い愛情と絆、そしてそれを未来に向けて大切にしていく決意を感じさせる内容となっています。

繋がる想い
拙い僕からの思いを
綴ろう 描こう 繋ごう

結 -Saucy Dog

この歌詞の一節は、自己の未熟さを認めつつも、何かを表現しようとする強い意志を示しています。具体的には、「拙い僕からの思いを」というフレーズで、話者(歌を歌う人)が自分の不器用さや未熟さを自覚していることを明らかにしています。しかし、その自己認識に負けることなく、「綴ろう 描こう 繋ごう」と続けることで、自分の内面にある思いや感情、視点を形にしようとする試みが感じられます。

「綴ろう」とは、言葉にして記すこと、「描こう」とは、ビジュアルやイメージとして表現すること、「繋ごう」とは、他者との関係性を築いていくことを意味していると解釈できます。これらはすべて表現の方法であり、自分自身の内側にあるものを外に出すための異なるアプローチを示しています。

この歌詞は、自己表現の重要性と、自己の不完全さを受け入れながらも、それを乗り越えて何かを成し遂げようとする決意を表していると言えるでしょう。人間としての成長、コミュニケーションの試み、創造的な表現への挑戦がテーマになっていると考えられます。

まとめ

今回はSaucy Dogの「結」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithではSaucy Dogを追って行くのでぜひチェックしてみてください!

この記事の監修者

佐藤 由花

佐藤 由花サトウ ユイカ

Sato Yuka

歌詞考察家

こんにちは、佐藤由花です。私は歌詞考察家として活動しており、特にポップミュージックの歌詞の深層を読み解くことに情熱を注いでいます。音楽学士を取得後、多くの音楽雑誌やウェブサイトで執筆を行い、歌詞の背景や作者の意図を探求してきました。音楽を通じて人々の心に寄り添い続けることが私の使命です。

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