music.branchwith

【美空ひばり / 母さんギター】の歌詞の意味を徹底考察!感情と犠牲の狭間で揺れる心理を解析のサムネイル

【美空ひばり / 母さんギター】の歌詞の意味を徹底考察!感情と犠牲の狭間で揺れる心理を解析

執筆・監修: 抹茶編集: 天野結衣最終更新: 2024/4/23

目次
母さんギターという曲名の意味を考察
母さんギターという歌詞の意味を徹底解釈
まとめ
楽曲情報

母さんギター

美空ひばり

歌詞を見る
この記事は私が執筆・監修しました

抹茶(マッチャ)

Macha

詳しく見る

母さんギターという曲名の意味を考察

この曲「母さんギター」の歌詞を考察すると、曲名には深い意味が込められていると感じます。ここでの「ギター」は、単なる楽器を指すのではなく、娘が母親への愛情や感謝、そして慰めを表現する手段として象徴されています。母親が苦労して娘を育ててきたこと、そしてその母親が寂しく過ごす晩年を、娘はギターを弾きながら慰め、支えようとする姿が描かれています。

「母さんギター」という言葉には、娘が母親に捧げる歌、または母親を想う時に弾くギターという意味が込められていると解釈できます。ギターの音色が、母と娘の間の深い絆や愛情、そして時には寂しさや切なさを伝える手段となっているのです。

「母さんギター」、この曲名からもう感じ取れるよね、母と娘の深い絆。ギターがただの楽器じゃなくて、感謝や愛情を伝える大事なツールになってるってとこがポイントだよね。母親へのリスペクトが感じられるし、その音色一つ一つが、もう心にグッとくるよね。

結衣

母さんギターという歌詞の意味を徹底解釈

「母の涙とギター」
娘ざかりを お前だけ
苦労させると 泣いた母
そっとなぐさめ 来たものゝ
小雨つめたい 露路裏は
なぜか なぜか 泣けちゃう
ギターひき

母さんギター -美空ひばり

この歌詞「母さんギター」は、母親と娘の間の情感深い関係と、その中での苦悩や愛情を描いています。歌詞の最初の部分「娘ざかりを お前だけ 苦労させると 泣いた母」からは、母親が娘の成長期に彼女一人だけが苦労することを心配し、それが原因で涙を流す様子が伝わってきます。ここでは、母親の愛が娘に対する深い慈しみと心配を表しているのです。

次の「そっとなぐさめ 来たものゝ 小雨つめたい 露路裏は」は、母親が娘をそっと慰めるシーンを描いていますが、彼女らがいる場所が冷たい小雨に露わになっているという対照が、感情の深さやその複雑さを一層際立たせています。露路裏という言葉は、物理的に冷たい外の環境だけでなく、娘が抱える心の内の孤独や冷え切った感情を象徴している可能性もあります。

最後の「なぜか なぜか 泣けちゃう ギターひき」では、娘がギターを弾きながら涙する理由を「なぜか」と繰り返し表現しています。これは、娘自身も自分の感情の理由を完全には理解していないことを示しており、彼女の内面の葛藤や未解決の感情がギターの音色を通じて表出されているのかもしれません。

全体として、「母さんギター」は親子間の愛と苦悩、支えあう関係性を淡々としたが情感豊かな歌詞で表現しており、聞く人の心に深く響くメッセージを持っていると言えます。

と葛藤が織りなす複雑な感情を巧みに表現しているね。特に、娘がギターを弾くシーンは、彼女の内面を探る手がかりとしても面白いポイントだよ。母と娘、二人の心情がリアルに感じられて、聴くたびに新しい発見があるんじゃないかな。

結衣

花の夢
酔うたお客が くれた花
散らずおくれと 頬よせる
ひとりさみしく 待ちわびる
寝ついたまんまの 母さんにゃ
花は 花は せめての
夢だもの

母さんギター -美空ひばり

この歌詞「母さんギター」では、主人公は夜の仕事をしている女性として描かれ、彼女が置かれている孤独な状況と心情が繊細に描かれています。歌詞の冒頭で、酔った客にもらった花を持っている様子が示されており、それを自らの頬に押し当てる行為から、彼女が寂しさを抱えていることが伺えます。

特に注目すべきは、歌詞の後半部分「寝ついたまんまの 母さんにゃ 花は 花は せめての 夢だもの」という部分です。ここで「母さん」とは、文字通り彼女の母親を指している可能性もありますが、それ以上に彼女自身が母性(母親である)という役割に対するあこがれや理想を抱いているのかもしれません。彼女自身が母親としての役割を持つことを夢見ているが、現実は静かに眠る(あるいは現実から逃れる)母親像を持つに留まっている、という状況が示唆されています。

「花は 花は せめての 夢だもの」という繰り返しは、花が彼女のもとへと持ち込まれる希望や美しいもの、しばしの慰めを意味している可能性があります。日常の苦労や孤独感とは対照的に、花は彼女に少しだけでも夢や希望を提供してくれる象徴となっているようです。

このように、「母さんギター」の歌詞は、いずれも現実と理想、孤独と希望という対照的な要素が絡み合いながら、人の内面の葛藤や願望を描いています。シンプルな言葉の中に多くの意味が込められており、聴く者の心に深く響くメッセージとなっています。

歌詞は、一見シンプルながらも深い感情と人生の複雑さを表現しているね。特に「花はせめての夢だもの」ってフレーズ、めちゃくちゃ心に響くよね。彼女が抱える寂しさや夢への渇望が、ほんの少しの花で象徴されているのが切ないけど、美しいと思うよ。

結衣

星空の下で
好きな人さえ あきらめた
弱いむすめと せめないで
いのちみじかい 母さんを
ギターつまびく 細い手で
抱いて 抱いて あげたい
夜なのに

母さんギター -美空ひばり

「母さんギター」の歌詞は、深い感情と人生の複雑さをギターを奏でる母親の姿を通して表現しています。この部分の歌詞を読むと、登場する母親は人生の重荷に疲れ、自身の苦悩を音楽に託しているように見えます。

「好きな人さえ あきらめた」というフレーズは、母親が恋愛や個人的な願望を諦めた状況を表しており、彼女の人生がどれほど犠牲の連続であったかを示唆します。また、「弱いむすめと せめないで」という部分は、母親自身も自分の弱さ、特に感情的な部分を受け入れつつあるが、それを子供(娘)に責められたくないという願望が込められていると考えられます。

「いのちみじかい 母さんを」という言葉は、母親が自覚している生の儚さや時の流れを感じさせ、彼女の限られた時間の中での心情を暗示しています。そして、「ギターつまびく 細い手で 抱いて 抱いて あげたい 夜なのに」というフレーズは、母親がギターを通じて得た精神的な慰安を、夜という静寂の中でさらに深く感じている瞬間を捉えています。夜がもたらす静けさの中で、母親は自分自身を、そしておそらくは過去を、抱きしめたいと願っているのです。

この歌詞は、母親の内面の葛藤や人生の選択、孤独感といった深い感情を描いており、聴く者に母親の感情の重さとその美しさを共感させます。ギターは彼女の内なる声となり、彼女の生きざまや思いを表現する道具として機能しています。

生の重さをリアルに描いてるよね。特に「好きな人さえ あきらめた」っていうのが、どんだけ彼女が自分を犠牲にしてきたかってことをぐっと感じさせる。夜にギターを弾くその細い手が、何かを救いたい、何かを癒したいっていう切実な願いを象徴してる感じがするよね。母親の愛って、本当に深いなって。

結衣

まとめ

今回は美空ひばりの「母さんギター」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithでは美空ひばりを追って行くのでぜひチェックしてみてください!

この記事の監修者

抹茶

抹茶マッチャ

Macha

歌詞考察家

こんにちは、私の名前は抹茶です。24歳で、歌詞考察家として活動しています。音楽の背後にあるメッセージや詩の深い意味を解析し、それを人々と共有することに情熱を注いでいます。大学では文学を専攻し、特に現代音楽の詞の解釈に興味を持ちました。ブログやSNSでの活動を通じて、多くのファンと交流しています。

詳しく見る
トップ
noimage
JASRAC許諾第9023463001Y38026号
各ページに掲載されている、ジャケット写真、アーティスト写真、サムネイル画像等の画像及び歌詞の著作権は、各レコード会社、各アーティスト、各著作権者に帰属します。Copyright © 2018-2023 music.branchwith All Rights Reserved.