【imase / ユートピア】の歌詞の意味を徹底解釈 |映画『SAND LAND』主題歌に綴られている、自分自身を大切に思いたくなる歌詞を紐解く!
執筆・監修: 佐藤 由花編集: 天野結衣最終更新: 2023/7/8
映画『SAND LAND』ってどんなアニメ?
映画『SAND LAND』は、人と魔物が共存する砂漠の世界が舞台になっています。
砂漠の世界サンドランド。
砂漠ゆえに魔物も人も水不足にあえいでいました。
そんな中、悪魔の王子・ベルゼブブ、人間の保安官・ラオそして王子のお目付け役である魔物のシーフはトリオを組み、砂漠のどこかにあると言われている”幻の泉”を探す旅に出ます。
ですが”幻の泉”は簡単に見つかることはなく、さらに人間の国王と軍部の妨害を受けることになってしまいますが、そうやって旅を続けるうちに、人間の過去の過ちと世界の秘密が明らかになっていきます。
果たしてサンドランドには豊かな水が流れるのか…。
3人の冒険が始まります。
ユートピアという曲名の意味を考察
「ユートピア」は一般的には理想的な社会や理想郷を指す言葉です。
歌詞は自分を大切にすることや希望をテーマにしているようであり、明るい未来を追求する姿勢や理想的な場所への探求の意味からつけられたのではないでしょうか。
ユートピアという歌詞の意味を徹底解釈
自分を大切にしよう
愛してたいね myself
貴方でいる理由なんて最後でいい
泣いてないで
なんでもない日々に
変わらぬ暮らしがあればいいさ
ユートピア -imase
この部分では自分を大切にしよう、と投げかけているようです。
主人公は自分が他人に必要とされる理由よりも、自分の存在そのものを大切にしたいと思っているのでしょう。
特別な変化がない、平凡な日々があるだけで十分なのだと感じているようです。
自分自身を大切にしながら変わらぬ暮らしを築きたいという願いが表現されているのではないでしょうか。
いつか花が咲く
涙で濡らした 頬にはまた通り雨が
pitter-patter降ってる
誰かが落とした 悩みの種から笑顔が咲いたらいいのに
ユートピア -imase
”誰かが落とした悩みの種から笑顔が咲いたらいいのに”という部分では、ほかの人の悩みが解消し笑顔が芽生えることを願っていることが記されているようです。
悩みや苦しみが解決し、笑顔が咲くことで、より良い世界が実現することを願っているのでしょう。
辛い時期や苦境を乗り越えることで新たな希望が生まれることを伝えているようでもあります。
通り雨は一時的なものであることから、悩み自体も一時的なものであり、いつか悩みの種も笑顔へと変化することができるのだというメッセージが込められているのかもしれません。
その先にある未来
見方で正義も悪も味方に変わるの
いつかの過ちも水に流せるような
世界を探しに旅に行こうぜ
なんてことない
また明るい未来を見せるよ
ユートピア -imase
視点や捉え方次第で正義だけでなく悪も味方になると伝えているようです。
過去に犯した過ちも水に流せるようなそんな世界を見つけることができたなら、きっと明るい世の中になっている、と感じているのではないでしょうか。
困難や悲しみを乗り越えて新たな希望や喜びが生まれ、視点や捉え方を変えることで良い未来を見つけ出すことができる、と伝えたいのかもしれません。
何気ない日が一番
愛してたいね myself
貴方でいる理由なんて最後でいい
泣いてないで
なんでもない日々に
変わらぬ暮らしがあればいいさ
ユートピア -imase
”愛してたいね myself”という部分は、自分を大切にしたい、どんな自分も自分なのだから、という想いが込められているようです。
いろいろな人や出来事と出会う中で、「自分」についてあれこれ考えてしまうけれど難しいことは今は考えず、何気ない日常の中にある変わらぬ生活を丁寧に過ごしていこうと思っているのではないでしょうか。
うまく言葉にできない
カケラもどこだか 形を変え
届く声は伝言ゲームさ
悴む心じゃ いつもの一言が何故か言えず
ユートピア -imase
この部分では伝えたいことや思いが、どんどん変わっていってしまう様子が描かれているようです。
また、”悴む心じゃ いつもの一言が何故か言えず”というフレーズでは、心が疲れたり傷ついたりすると、普段言えている一言がなぜか言えなくなってしまうと思っていることが伺えます。
人々は時に自分自身や他の人とのつながりを見失い、思いや意図がうまく伝わらなくなることがあると思っているのかもしれません。
ふと思い出す
のぼる朝日 空は晴れても
なんか暗い 重苦しい
心残り 思い出して痛むの
また古傷のようにね
ユートピア -imase
”のぼる朝日 空は晴れても”という部分では、朝日が昇り、晴れた空が広がる情景を描写しています。
一見すると明るい光景ですが、次のフレーズである”なんか暗い 重苦しい”と歌われることで、心の中にある思いや心の状態が暗く重く感じられることを示しているのでしょう。
未練や後悔によって心に残る感情を思い出し、思い出すたびに痛みを感じるようであり、それが再び自分を苦しめるのだ、と主人公は思っているようです。
いつかきっと笑い合える
1人 孤独に 怯えないで
妬み 嫉みに 溺れないで
そんな誰もが 笑う日を
幻でも いつまでも
待っている
求めている
探している
ユートピア -imase
主人公は一人でいることや孤独を恐れないでほしい、と思っているのでしょう。
さらに他人に対して妬みや嫉みに心を奪われずに、自分の幸せを大切にして自分の人生を追求していってほしいと願っているようです。
笑顔で過ごせる日々を送ることが人々の共通の願いであり、幻であってもその日を待ち続け、歩んでいきたいと思っているのではないでしょうか。
幸せを積み重ねる
大正解はなくて
今を生きる答えなんて なんでもいい
吐いて吸って 馴染む毎日に
少しの光があれば
ユートピア -imase
主人公はいろいろなことを選択するとき、明確な正解はないし、今を生きる上で答えや方向性はなんでもいいんだ、と思っているようです。
何が正解で不正解かは誰にもわからないし、人生において絶対的な正解や答えは存在しないということを伝えたいのでしょう。
そのうえで一人ひとりが自分自身の道を見つけ、いつもの毎日の中に少しだけの光や希望を見出せばいいのでは、と考えているようです。
正解を追求するよりも、自分自身の中の幸福を見つけ出すことが大切なのだと伝えたいのかもしれません。
幸せや希望は自分の中に
always always always
今を生きて 希望なんてなんでもいい
愛してたいね myself
明日も 幻の在処 そこにあるさ
ユートピア -imase
”always”は「常に、いつも」という意味ですが、繰り返されることで継続的なメッセージが伝えられているようです。
”今を生きて 希望なんてなんでもいい”という部分では、今この時を大切にし、どんな形であれ、希望を見つけてそれに向かって生きていけばいいんだ、と伝えたいのでしょう。
希望や幸せは自分自身の内側に存在し、自分を大切にすることで見つけることができるのだ、と思っているのではないでしょうか。
まとめ
今回はimaseの「ユートピア」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「ユートピア」は自分を大切にする、ということについて綴られているようです。
主人公は、1人でいることは寂しかったり孤独を感じたりするし、時に人に対して嫉妬してしまったりすることもあるけれど、そんな感情に押しつぶされずに、自分の中の幸せを見つけて歩んでいくことが大切だと伝えているのかもしれません。
また自分という存在を認めることで、明るい未来がくるのだ、というメッセージも込められている気がしました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではimaseを追って行くのでぜひチェックしてみてください!