【感覚ピエロ / 拝啓、いつかの君へ】の歌詞の意味を徹底解釈 |ドラマ『ゆとりですがなにか』の主題歌に起用された、自分に問いかける歌詞を徹底解釈!
執筆・監修: 抹茶編集: 天野結衣最終更新: 2023/4/24
ゆとりですがなにかってどんなドラマ?
日本テレビ系日曜ドラマ『ゆとりですがなにか』は、2016年に放送されたテレビドラマです。
野心がない、競争意識がない、協調性がない…そんな世代を社会は「ゆとり世代」と名付けました。
2002年に行われた教育改正によって、完全週5日制、授業内容、時間数削減、そして絶対評価導入の中で育った「ゆとり第一世代」と呼ばれる1987年生まれの3人は今年29歳。
人生の岐路を迎えました。
みんな違ってみんな素敵と教えられたのに、気がつけば優勝劣敗の競争社会!
ドラマでは3人が仕事、家族、恋愛、友情という大切な要素に迷いながらも、懸命に立ち向かっていく姿が描かれています。
果たして「ゆとり世代」は本当に「ゆとり」なのか…?
脚本家宮藤官九郎のオリジナル脚本で作られたドラマは、笑いあり、涙ありの感動的な作品!
2023年秋、映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』が公開予定です。
拝啓、いつかの君へという曲名の意味を考察
「拝啓、いつかの君へ」というタイトルは、曲のテーマである「正義」と関係しているようです。
歌詞の中で何度も正義について問いかけが繰り返されており、自分の信じた正義を選択し、覚悟を持って進んでいくことの重要性が訴えられているようです。
曲名の「拝啓、いつかの君へ」は、未来の自分自身や、同じような悩みを抱える誰かへ向けた手紙のようなメッセージとして使われているのではないでしょうか。
拝啓、いつかの君へという歌詞の意味を徹底解釈
愛想笑いの正体
拝啓、いつかの君へ
そんなに愛想笑いが巧くなってどうするんだい?
忘れた訳じゃないだろ いつまでそこで寝てんだよ
「あんたの正義は一体なんだ?」
拝啓、いつかの君へ -感覚ピエロ
このフレーズでは、相手が表情や態度などで見せる不自然な愛想笑いを批判しているようです。
愛想笑いをしている場合じゃないだろ?忘れちゃったのかよ、と問いかけているのでしょう。
”あんたの正義は一体なんだ?”と聞いており、相手が自分の正義や行動の理由を明確に示していないことを「なぜなんだ?」と問い詰めているのかもしれません。
そしてこの相手は「いつかの自分」なのではないでしょうか。
仲の良い友人に向けての言葉にも感じますが、昔何かに夢中になっていた頃の自分への言葉のようにも感じます。
流動する狭間の中で
目に映るすべての景色が変わって 変わって 変わって
淡々と進んでいく毎日にいつしか 流れて 流れて 流れて
AとBの選択肢 突如現れた狭間に
あんたの正義は助けてくれるのかい?
拝啓、いつかの君へ -感覚ピエロ
この部分は、普段の生活を過ごしていても、周りの環境が変わっていくことに気づき、それが当たり前のように流れていくことを表現しているようです。
自分が直面する選択肢の中で、自分自身の正義感や信念がどのように役立つのかを問いかけているのでしょう。
突然現れた決断の狭間に立ち、どちらを取るべきかを考える中で、自分自身の正しい判断が求められているようです。
描き続ける希望の中で
白に黒を塗り足して
今はまだ何も見えなくていいよ 描いて 描いてみせてよ
今ココに在るものすべて僕等が壊してあげるから いつでも
「あんたの正義は一体なんだ?」
拝啓、いつかの君へ -感覚ピエロ
白い紙に黒いペンで線を引いて、何もなかったところに自分の世界を描いていく様子が歌われているようです。
そして、その世界には今までの常識や枠にとらわれず、自由に表現ができると伝えたいのでしょう。
自分たちの手で創り上げた世界であるため、どんな変化や壊れ方があっても全て受け止める覚悟が込められているのではないでしょうか。
そして、一方的に自分たちが決めた正義を他人に押し付けることはできない、ということが問いかけられているようです。
未来への誓い
何度だって声に出して
夢に向かって立ち上がって
壊れたってまた創って
愛を持って生きてくんだ
いつの日にか叶えるんだ
拝啓、いつかの君へ -感覚ピエロ
”何度だって声に出して”というフレーズからは、何度失敗しても諦めずに、夢に向かって再び立ち上がり、前進していこうという気持ちが伝わってきます。
壊れてしまったものでも、また創りだしていけることを信じ、愛をもって生きていこうという意志があるのでしょう。
夢を追いかけることは容易ではないけれど、絶対に叶えたいという強い思いがあれば大丈夫だと伝えたいのではないでしょうか。
見守る日々の中
あんたの正義にどこまで覚悟があるかは知らないけど
黙って 黙って 見てなよ
理解されなくてもいい 今はまだ何も見えなくても
拝啓、いつかの君へ -感覚ピエロ
このフレーズでは、世の中の価値観や常識に縛られず、自分自身が信じる正義を貫くことに対する覚悟を問いかけているようです。
つべこべ言わないで黙って見ていなよ、と伝えているようでもあります。
自分の正義を貫きながら、今はまだ何も見えない状況であり、他の人に理解されなくてもいいと感じているのではないでしょうか。
自分の意思がしっかりとしていれば、前に進んでいくことができると伝えているのかもしれません。
未来への手紙
拝啓、いつかの君へ
自分の信じた正義なら選んで進んでみせなよ
拝啓、いつかの君へ
今ココにあるものすべて
拝啓、いつかの君へ -感覚ピエロ
”拝啓、いつかの君へ”という曲の冒頭は、自分自身が選んだ正しい方向性を信じ前に向かって進むように呼びかけているようです。
そして、今ここにあるすべてのもの、未来が示唆するすべてに向けて、前進することを思わせているのでしょう。
正義とはなにか、ということを考えて、自分の信念をしっかり持とう、と伝えたいのかもしれません。
覚悟のカタチは君次第
「あんたの正義に覚悟はあるのか?」
拝啓、いつかの君へ
拝啓、いつかの君へ -感覚ピエロ
最後のフレーズは「あんたの正義」に、どの程度の決断力が備わっているのかという問いを投げかけているようです。
「正義」という値観を信じ、そのために全てを賭けることができる勇気や強い覚悟を持つことが大切だと伝えたいのではないでしょうか。
まとめ
今回は感覚ピエロの「拝啓、いつかの君へ」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「拝啓、いつかの君へ」は、自分の信じた正義を貫き、自分なりに生きていくことの重要性を歌っているように感じます。
社会的な圧力や価値観に流されず、自分自身が信じることを大切にしていくことが、自分を成長させ、将来自分が叶えたい夢を実現するための一歩となるというメッセージが込められているのではないでしょうか。
また、未来の自分に向けての手紙であるかのように、自分自身に向けて問いかけをしているように感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは感覚ピエロを追って行くのでぜひチェックしてみてください!