【米津玄師 / 月を見ていた】の歌詞の意味を徹底解釈 |『FINAL FANTASY XVI』テーマソングに綴られた、儚く切ない中にも愛を感じる歌詞を徹底解釈!
執筆・監修: 佐藤 由花編集: 天野結衣最終更新: 2023/7/10
FINAL FANTASY XVI ってどんなRPG?
『FINAL FANTASY XVI 』は、ゲーム用ソフトファイナルファンタジーシリーズの第16作目。
今回は「ヴァリスゼア」と呼ばれる世界が舞台となっています。
ヴァリスゼアで生きている人々はクリスタルから供給されるエーテルと呼ばれるエネルギーにより魔法を生み出し、日々の暮らしを成り立たせていました。
ですがこの加護には限りがあり、やがて国家による奪い合いも始まってしまいます。
主人公であるロザリア公国の第一王子クライヴもまた、マザークリスタルを巡って戦乱へと巻き込まれてしまいますが、やがて世界の真相を知り、マザークリスタルの破壊を目指していくことになります。
月を見ていたという曲名の意味を考察
「月を見ていた」の歌詞には別れと再会、喪失と希望が描かれているようです。
月を見ながら様々なことに想いを馳せる様子が記されており、「月を見る」ということがキーワードとなり、曲名になったのではないでしょうか。
月を見ていたという歌詞の意味を徹底解釈
ただ静かに
月明かり柳が揺れる わたしは路傍の礫
思い馳せるあなたの姿 羊を数えるように
月を見ていた -米津玄師
主人公は月明りの下で揺れる柳のそばに立っているのでしょう。
心の中で大切な人の姿を思い浮かべ、思いを馳せているようです。
”路傍の礫”という言葉からは、主人公が静かで寂しい環境にいることが伺え、そのような中で羊を数えるように静かに、じっくりと大切な人を想い続けている様子が伝わってきます。
希望と愛を忘れないで
別れゆく意味があるなら せめて悲しまないで
沈黙から離れた空へ 一筋の愛を込めて
どんな夜だって 失い続けたって
共に生きてきたろう 瞬くように
月を見ていた -米津玄師
たとえ別れなくてはならない理由や意味があったとしても悲しまないでほしい、と願っており、相手への思いやりの気持ちが感じられるフレーズです。
今まで共に過ごした時間や経験が主人公にとって光であり、大切なものだったのでしょう。
そんな夜を一緒に過ごしてきたのだから、別れや困難な出来事に直面しても、希望や愛を持ち続けてほしいと思っているのかもしれません。
永遠に続くように
何かを求めて月を見ていた
嵐に怯えるわたしの前に
現れたのがあなたでよかった
まるで何もかもがなかったかのように
この火は消えたりしない きっと
月を見ていた -米津玄師
この部分の歌詞は、主人公の内面の孤独や不安、求めるものへの願望を描写しているようです。
月を見ることは、静けさや安らぎを求める行為であり、主人公は何かを見つけるためにそのような行動を取っていたのでしょう。
そのような中自分の目の前に現れたのが「あなた」であり、あなたの存在が、主人公にとって救いや希望であり、何もかもがリセットされたかのように感じられたのではないでしょうか。
”この火は消えたりしない”というフレーズは、絆や愛が永遠に続くものであり、消えることはないという確信を持っていることを表しているようであり、絆や愛の力は不変であり、困難や試練を乗り越えるための支えとなると、主人公は考えているのかもしれません。
あなたの姿を見つけてみせる
その窓を風が叩けば 僅かに開け放して
ただひとつ そうただひとつ 語り得ぬ声で叫ぶ
生まれ変わったとして 思い出せなくたって
見つけてみせるだろう あなたの姿
月を見ていた -米津玄師
”語り得ぬ声で叫ぶ”という言葉は、主人公が抱える感情や思いがその声に込められていることを指しているようでもあり、言葉にできない感情や思いを表現する一種の叫びともとらえることができます。
また”生まれ変わったとして”という部分は、絆が永遠に続き、再会を果たすという願望や確信を表現しているのでしょう。
たとえ昔のことを忘れてしまったとしても、心の奥底に残っている感情や絆で必ずや姿を見つけてみせる、という強い意志が垣間見えます。
あなたさえいれば
全てを燃やして月を見ていた
誰かがそれを憐れむとしても
あなたがいれば幸せだったんだ
およそ正しくなどなかったとしても
消えたりしない
月を見ていた -米津玄師
”全てを燃やして月を見ていた”という部分では、主人公が何か重要なものや困難を乗り越えるために、自己を捧げる覚悟を持っていたことを示していることが伺えます。
こんな行動は他の人には理解されないかもしれないけれど、自分の心の声に従って行動したことは間違っていないんだ、と思っているようです。
「あなた」さえいればそれで良いと感じていることが伺え、主人公にとってあなたの存在は幸せの源であり喜びをもたらしてくれるのでしょう。
人と人との関係や絆は一過性ではなく、永遠に続くものであることを伝えているのかもしれません。
もう一度逢いたい
名前を呼んで もう一度だけ
優しく包むその柔い声で
月を頼りに掴んだ枝が あなただった
月を見ていた -米津玄師
主人公はもう一度だけあなたに会いたいと願っているのでしょう。
「あなた」の柔らかい声に包まれることで、心地よさや安らぎを感じることができ、辛い時に支えてくれたのは「あなた」だったとつくづく思ったようです。
”月を頼りに”することは、希望や導きを求める行為を象徴しており、あなたが主人公にとって特別であることを強調しているのではないでしょうか。
希望の光
何かを求めて月を見ていた
嵐に怯えるわたしの前に
現れたのがあなたでよかった
まるで何もかもがなかったかのように
この火は消えたりしない きっと
月を見ていた -米津玄師
主人公が何かを追い求める中で、あなたとの出会いが特別であると感じており、心に大きな影響を与えたと思っているようです。
また、絆は変わることはなく消えることのない存在であることを信じているのでしょう。
不安に感じている中で現れた「あなた」は希望の光であり、自分にとって希望や勇気を与えてくれる存在だ、と思っているようです。
まとめ
今回は米津玄師の「月を見ていた」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「月を見ていた」の歌詞は、深い感情や切なさを表現しており、特に愛や絆の力が重要な要素として描かれていることが魅力的だと感じました。
また主人公があなたとの再会を願っている様子や、あなたへの思いが柔らかく表現されており、「月を見る」という静かな行動の中にも、「あなた」を強く思う様子も垣間見えていました。
とても美しい言葉が綴られており、切なさの中にも温かな「愛」を感じた歌詞だと感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは米津玄師を追って行くのでぜひチェックしてみてください!