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【ケツメイシ / 夜空を翔ける】の歌詞の意味を徹底解釈 |大切な人に想いを馳せたくなる『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』の主題歌を紐解く!

執筆・監修: 抹茶編集: 天野結衣最終更新: 2023/3/4

目次
6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱ってどんなドラマ?
夜空を翔けるという曲名の意味を考察
夜空を翔けるという歌詞の意味を徹底解釈
1番
不思議な距離感
また会いたい
星屑の愛(ほしくずのあい)
2番
大切な人に誓う
涙星の夜空を翔けて
星空の祈り
どこにいてもあなたを思う
心がつながることの強さ
まとめ

6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱ってどんなドラマ?

テレビ朝日系土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱』は、花火師の望月星太郎とその父親の不思議な日常を描いた心温まるファンタジードラマです。

新型コロナの影響で花火大会が中止になったため個人向けの花火を始めようとする航に対して、星太郎は乗り気ではなかったのですが、乗り気だった航が突然「すまん」という言葉とともに亡くなってしまいます

1人となった星太郎は途方に暮れた毎日を送りますが、手書きのチラシを持った女性・水森ひかりに出会い、彼女が頼む花火を打ち上げることになります。しかし、ひかりが求める花火は「星太郎自身にとっての素敵な花火」であるため、彼は自分自身に向き合うことを迫られます。

ひかりの頼みを聞くことで徐々に明らかになる秘密や、航の言葉の真意など、さまざまな謎が解き明かされていきますが、ドラマの中では、花火に秘められた美しさや温かさ、そして、不思議な関係性を持つ親子愛が描かれています。

夜空を翔けるという曲名の意味を考察

「夜空を翔ける」というタイトルからは、恋人や大切な人が遠くにいても近くに感じ、会いたいと思う気持ちが伝わってきます。歌詞の中には、雲一つない夜空に誰が見えるか、何が大切なことかなど、夜空がシンボルとなったフレーズが数多く出てきており、「花火」が一つのテーマにもなっているようです。儚く消える花火ですが心の中にはいつまでも残り続け、その花火を想像し、大切な人を想う気持ちが伝わる曲名になっています。

人の心にそっと寄り添う歌詞が多いケツメイシ。今回はドラマのために『夜空を翔ける』を書き下ろしたそうですよ!多くの人の思いが夜空を翔け、星や月のようにきれいに輝けるように…という思いから作られたそうです。ロックかつバラードな曲調は歌詞と相まってスーッと心の中に入っていく感じ。大切な人に想いを馳せたくなる歌詞を解釈していきましょう!

結衣

夜空を翔けるという歌詞の意味を徹底解釈

1番

不思議な距離感

追いつけないほどずっと遠くに
気づけないほどもっと近くにいるようで不思議
話し足りないことばかりでも
話し足りないぐらいの方が伝わってる気がしてさ

夜空を翔ける -ケツメイシ

最初のフレーズでは不思議な感覚を描写しているようです。近くにいるようでいて、やはり遠くにいるような気がすると書かれているので、心の距離感の方が物理的な距離感よりも影響を与えているということを伝えたいのではないでしょうか。

心の内に溜まる感情や思いなどがあった場合、そのすべてを話さなくても相手には伝わるとも記されており、主人公と相手は強い信頼関係を築いていることがわかるフレーズです。

言葉にしなくても伝わる、でも言葉にしなければ伝わらない、けれどやっぱり伝わっている、近くにいるようで近くにはおらず、遠くにいるようで近くにいる…そんな不思議な感覚は本当に信頼できる人とでないと感じることができないかもしれません。

また会いたい

思い出せないのさ初まりも
居て当たり前だからないがしろ
にしてきたのに今じゃ会いたいと
思う日々、無いのさ張り合いも
また会いたいと 泣きたい夜
落としてくれ僕にカミナリを
夢の中でまた再会を

夜空を翔ける -ケツメイシ

「夜空を翔ける」はドラマのために書き下ろされた曲であるため、曲とドラマの内容がリンクしている部分が多数あります。

こちらのフレーズもドラマの内容を少し反映しており、いるのが当たり前と思っていた家族が突然いなくなり、ふっとした時に会いたいと思い始めたことが記されているようです。失って初めて気が付いた、ということでしょうか。

泣きたくなるような切ない気持ちに押し潰されそうになっている自分をどうか叱ってくれ、と伝えているようであり、夢の中でもいいから会いたいと切に願っている気持ちが現れています。どんなに願っても実際には会うことはできないけれど、夢の中ならば会うことができる…そんな切ない願いが伝わってきますね。

星屑の愛(ほしくずのあい)

雲一つ無いこの夜空に
あなたは誰が見えますか?
それはあなたにとって何よりも
大切な人ですか?
想いは夜空を翔けめぐる
ずっと幸せでありますように
胸の中で…

夜空を翔ける -ケツメイシ

サビの部分では、星空の下で誰かを想う切ない気持ちを描いているようです。

フレーズではふと夜空を見上げ雲一つない時、その夜空を見て誰を思い出したのかと問いかけており、さらに思いだした誰かは自分にとってどの程度大切な存在なのかを心の中で再確認しているようです。

歌詞の中には”想いが翔けめぐる”とあるので、自分の想いが夜空のように広がり、その人がいつまでも幸せでありますようにと願いを込めているのでしょう。

夜空の美しさと同時に、孤独や寂しさ、そして誰かを想う切ない気持ちを表現しているようです。

2番

大切な人に誓う

夜空いっぱいにあなたを探す
“何泣いてんだ”とあなたは笑う
「ありがとう」と言えたから
星の影から笑顔見えたらな
泣きそうになると笑いそうになるの
頑張るよと誓った覚悟
あなたの声響く胸の中で
いつか会えるかな夢の中で

夜空を翔ける -ケツメイシ

2番最初のフレーズでは、広い夜空から大切な人を探そうとしているのに見つからず、不安になっている様子が描かれています。

主人公は不安と会いたいという想いから、思わず泣きそうになりますが、大切な人が「何泣いてんだ」と語りかけ、励ましてくれそうだと感じ、なんとか笑顔を取り戻しているようです。

そして大切な人に「頑張る」と誓っており、返事は返ってこないけれど心の中ではにっこり微笑んでくれているのでしょう。涙を必死にこらえて前を向く主人公の姿が思い浮かびます。

涙星の夜空を翔けて

暗闇に光る涙星
ぼやけて見える万華鏡のように
見上げた夜空にあなたが ah…

夜空を翔ける -ケツメイシ

フレーズに出てくる”暗闇に光る涙星とは、夜空に輝く星のことを指しており、暗闇の中でひときわ輝いて見えます。

星が瞬く夜、涙を浮かべて見上げた夜空はまるで万華鏡のようであり、とても美しい。でもその美しい夜空を見上げてくれる人は隣にはおらず、主人公はとても切なくなっているようです。

歌詞は”あなたが”で止まっていますが、途中で止まることによって夜空を見て大切な人に想いを馳せても、実際に隣にはいないという切なさがより伝わってきます。

星空の祈り

星もまばらなこの夜空に
あなたは何が見えますか?
それは自分の事より何よりも
大切な事ですか?
願いは夜空を翔けめぐる
ずっと幸せでありますように
胸の中で…

夜空を翔ける -ケツメイシ

1番のサビでは”雲一つ無いこの夜空”と表現されていた歌詞が、2番のサビでは星がまばらな夜空と記しています。雲一つない夜空は、月や星が美しく見え、どこか明るい雰囲気ですが、星がまばらであると少し暗い雰囲気になるような気がし、主人公の心の揺れのようなものを感じます。

星空の美しさに魅了されながら、自分自身を見つめ直し、自分にとって何が一番大切なのか考えるきっかけを与えてくれているようです。またこのフレーズでは大切な人に想いを馳せるだけでなく、自分が悩んでいることに対して自分に問いかけをし、じっくり考えている様子もうかがえます。

最終的には夜空に願いを託すことで、自分と大切な人の人生が幸せであり続けることを願っているのかもしれません。

どこにいてもあなたを思う

あなたに会いたくなって
なぜか笑顔になれて
なのに涙溢れて
想いは夜空を翔けたままで
あの時ああすりゃ良かったなんて
今更 戻ろうとは思わないね
未だ浮かんでくる その笑顔
釣られ微笑んでいるのさ今朝も
だから「遠く?」とか「どこに居る?」とか
大切じゃないと思い知るのさ
薄れる事なく 思い続ける
そうすれば今日も一歩進める

夜空を翔ける -ケツメイシ

このフレーズでは、大切な人に会いたくなって切ない気持ちなのになぜか笑顔になるけれど、でもやっぱり涙が溢れる…と主人公の苦しさが表現されているようです。

過去にあった後悔や後ろ向きの思いはもう戻ることができませんが、ただ今でも大切な人の笑顔に魅せられているのでしょう。

大切なことは、大切な人がどこにいるかや距離ではなく、ずっと想い続けることだと歌っているようです。そうすることで、今日も前へ進むことができるのだという希望を込めているのかもしれません。

心がつながることの強さ

未だに会いたくなったり
未だに話したくなったり
するけど心は繋がって
いるから気持ちは伝わってる
守られてるような気持ちになって
時に負けそうな気持ちに勝って
そんな特別な誰かいますか?
あなたの心に誰がいますか?

夜空を翔ける -ケツメイシ

最後のフレーズでは、永遠に忘れられない人や大切な人を思い出し、その人との繋がりを感じる思いを歌詞にしているようです。

どんなに年数がたとうと、大切な人はいつまでも大切な人

忘れてしまう日もあるけれど、辛い時やくじけそうな時にはふと心の中に現れ、励ましてくれる大切な人。

そんな人がいたなら、人は強くなれるのだと伝えたいのかもしれません。

大切な人との心のつながりがあることで、自分自身を守っているような感覚を持つことができ、前へと進んでいけるのかもしれませんね。

まとめ

今回はケツメイシの「夜空を翔ける」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

いつも隣にいて当たり前と思っていた人が突然いなくなった時、なんとも表現しがたい気持ちになりますよね。歌詞ではそんな主人公の心が描かれており、夜空を見ながら大切な人を思い浮かべ、再び頑張ろうと決意したようです。会えるのは夢の中だけでありとても悲しいのですが、それでも心の中には大切な人の存在がいつもあり、励ましてほしい時には励ましてくれると主人公は考えているのではないでしょうか。切なさとともに温かさが感じる楽曲であり、身近な人を大切に想う気持ちを呼び起こしてくれそうだと感じました。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithではケツメイシを追って行くのでぜひチェックしてみてください!

この記事の監修者

抹茶

抹茶マッチャ

Macha

歌詞考察家

こんにちは、私の名前は抹茶です。24歳で、歌詞考察家として活動しています。音楽の背後にあるメッセージや詩の深い意味を解析し、それを人々と共有することに情熱を注いでいます。大学では文学を専攻し、特に現代音楽の詞の解釈に興味を持ちました。ブログやSNSでの活動を通じて、多くのファンと交流しています。

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