【Aimer / Resonantia】の歌詞の意味を徹底解釈 |自分を信じ、前へと進む大切さが綴られた歌詞を紐解く!
執筆・監修: 佐藤 由花編集: 天野結衣最終更新: 2023/7/16
Resonantiaという曲名の意味を考察
「Resonantia」はラテン語から派生した言葉であり、「共鳴」という意味があります。
歌詞にも”止まらない共鳴”というフレーズが繰り返されており、後悔や迷いを超えて自分自身を信じ、自らの声や思いが鳴り響き、他の人や他の世界とのつながりを感じながら、進んでいくという意味が込められているのではないでしょうか。
個々の存在が織りなす共鳴の中で、新たな可能性や希望を見出すといった意味も込められているのかもしれません。
Resonantiaという歌詞の意味を徹底解釈
内なる響き
燻る残り香 酔の最中
覚めない夢の 可惜夜を潜り
耳鳴りが解けて 響く音を
静寂がその音だけを 漂わせた
Resonantia -Aimer
”覚めない夢の 可惜夜を潜り”という言葉は、目覚めぬ夢の中にいるかのような情景を描いているようです。
可惜夜とは明けてしまうのが惜しい夜のことであり、主人公は夢の中に身を潜めることで、現実から離れ、内なる世界に浸っているような感覚になっているのではないでしょうか。
今ある時を大切に過ごすという意味もあるかもしれません。
夜の雰囲気や香り、夢の中での時間の流れ、静寂と音の対比などが織り交ざっている幻想的なフレーズです。
限界を超えて
まだ遠くへ行けるなら 少しは空の近くへ
擦り減った緒を緩めたら
傷口に吹く風 痛みさえ 癒しもしない
Resonantia -Aimer
”擦り減った緒を緩めたら”という部分では、自分を縛っている制約や束縛を解放したいという意思が感じられます。
ですが自分を解放したとしても傷ついた心や過去の痛みを癒すことはできず、時間だけが過ぎていくと思っているようです。
もし遠くまで行けるなら澄み切ったあの空に行きたい、過去の傷を抱えつつも痛みに打ち勝ち、次へと進んでいきたい、と思ったのではないでしょうか。
響き合う心
後悔しても迷っても 信じて咲けばいい
戻らない壊さない 選んで来たから
理由は不確かでもいい ただ掻き立てられ
問いかけた声拾って 止まない共鳴
Resonantia -Aimer
”後悔しても迷っても 信じて咲けばいい”というフレーズは、過去の後悔や迷いに囚われず、自分自身を信じ、輝けばいいというメッセージを込めているようであり、自分で選んで進んできた道なのだから、たとえどうであれ不安になる必要はない、と思っているのではないでしょうか。
後悔や迷いは避けられないことだが、それらを乗り越えて自分自身を信じ、選んできた道を進むことで、成長していくことができる、と伝えているようでもあります。
伝えたい想い
焼き付けた残像を 辿りながら
黎明に溶けないように 包み込んだ
閃光の渦の中で 湧き上がる想いを
伝えてみたいよ 今なら
かき消すものはない 言葉だけじゃ 足りやしない
Resonantia -Aimer
主人公は過去にあったことを思い出しているのでしょう。今でも大切な過去の出来事を忘れないようにしている様子が伺えます。
また主人公の中には湧き上がる思いや感情が今でも存在しており、今までは誰にもそういった気持ちを伝えてこなかったが、今なら伝えることができると考えたのではないでしょうか。
主人公の想いは言葉だけでは表現できないほど強いものであり、過去の記憶や感情と向き合いつつ、新たな始まりへと進もうとしているのかもしれません。
未来へ
追憶で拗らせた 声なら鳴けばいい
届けて繋いで 探しにゆくから
一瞬の夜 刻んでいい 重ね合うように
冴えてゆく景色の向こうへ 絶えない共鳴
Resonantia -Aimer
過去の苦い思い出を心の中だけにしまっておかずに、声にすれば自分の思いを解放することができると伝えているようです。
”届けて繋いで 探しにゆくから”という部分では、自分自身の声や思いを表現することで他の人と心を通じ合わせることができ、新たな繋がりがうまれる、と思っているのではないでしょうか。
一瞬一瞬を大切にし、その瞬間を共に刻み、歩んでいきたいと思っているのかもしれません。
大丈夫だから
こぼれても失くしても 熱は消えなくて
微かな光でも 怖くはないから
一瞬の夜 刻んでいい 重ね合うように
冴えてゆく景色の向こうへ 絶えない共鳴
Resonantia -Aimer
この部分では自分の中に秘めた情熱は、時間や状況によって揺れ動くことがあっても、絶えず存在し続けるということを表現しているようです。
未来へと進んでいくことは時に怖くなることもあるけれどそれを恐れる必要はなく、どんなに小さな光であっても、それが未来への指標や勇気になり得るということを伝えたいのではないでしょうか。
自分らしく
後悔しても迷っても 信じて咲かせて
戻らない壊さない 選んで来たから
理由は不確かでもいい 掻き立てるままに
問いかけた声拾って 止まない共鳴
止まない共鳴
Resonantia -Aimer
主人公は自分で決めて歩んできた道なのだから、自分らしく輝いていこうと思っているのでしょう。
過去の選択や経験に後悔したり、進むべき道に迷ったりしても、それを乗り越えることで成長することができる、と思っているようでもあります。
”戻らない壊さない 選んで来たから”という部分では、自分が選んできた道は戻ることも壊すこともできない。
過去の選択が理由や意味を持っているかどうかはわからなくても、それを受け入れ、自分自身を奮い立たせていこう、という姿勢が描かれているのではないでしょうか。
まとめ
今回はAimerの「Resonantia」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「Resonantia」はたとえ迷いや後悔に直面したとしても、自分を信じて前に進む強い意志を表現しているようです。
選んできた道なのだから後悔せずに進み、理由が明確でなくても、自分の心の中の声に耳をかたむけることが大切だと考えているのでしょう。
人は一人ではなく、誰かに支えてもらったり支えたりしながら生きている、といことを伝えたかったのかもしれません。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではAimerを追って行くのでぜひチェックしてみてください!