【Aimer / あてもなく】の歌詞の意味を徹底解釈 |ゆっくりと聴きたくなる、アニメ『王様ランキング 勇気の宝箱』のエンディングを徹底解釈!
執筆・監修: 佐藤 由花編集: 天野結衣最終更新: 2023/4/29
王様ランキング 勇気の宝箱ってどんなアニメ?
「王様ランキング 勇気の宝箱」は、耳が聞こえず話すことができない王子・ボッジと、親友カゲが主人公のアニメです。
「王様ランキング」では第一王子として生まれたボッジは、まともに剣すら振れないことから家臣や民衆からも「王の器ではない」と蔑まれていました。
そんなボッジにできたのが初めての友達、カゲ。
カゲと一緒に過ごす中で次第に勇気を持つようになり、ボッジの人生は大きく動き出しました。
「王様ランキング 勇気の宝箱」は、王様ランキングの第2期というよりもスペシャルエピソードのような内容になっており、彼らが冒険を繰り広げる中で、周りにいる仲間たちの勇気ある物語が描かれています。
あてもなくという曲名の意味を考察
「あてもなく」には、目的や目標がなく、ふらふらと歩いている感じという意味があります。
ですが歌詞の中では悩みや苦しみを抱えながらも、優しい笑顔や結んだ心で力を得て立ち上がることを歌っており、ゆっくりと歩いていくことから来ているのではないでしょうか。
希望や未来への明るい気持ちも込められているようです。
あてもなくという歌詞の意味を徹底解釈
星降る祈り
ひとりきりだった夜も 数えきれない星々
今もずっと 目を瞑ってみればすぐそこに
あてもなく歩き続けた 疲れても歩き続けた
僕はずっと 祈りの中にいたいだけ
あてもなく -Aimer
主人公は自分と向き合い葛藤する日々が続いていたのでしょう。
眼を閉じてみれば過去と現在がすぐそこにあり、自分自身を探す旅をしていても、正解が分からずに一進一退だったようです。
しかし、疲れを感じても諦めずに歩き続けてきたようであり、自分自身を深く見つめて、祈りの中に安らぎを得たいと願っていたのかもしれません。
追い求める希望
傷だらけ 泥だらけ
届かない手を伸ばして
つかみたい夢や希望のかけら
今すぐ
あてもなく -Aimer
このフレーズでは傷や汚れにまみれた自分を見つめながら、届かないものに手を伸ばしているという気持ちが表されているようです。
つかみたい夢や希望のかけらがあるのであれば、今すぐにでも手に入れてしまいたいと思っており、頑張って手を伸ばそうとしているのでしょう。
どんなに傷つけられても立ち上がる強さを感じます。
笑顔の力
笑っていて 笑っていて 強くなくていいんだよ
優しいままの その笑顔が 笑顔があればいいよ
曇り空も全部吹き飛ばすような
君だけの笑顔が 力に 強さになるんだ
大切な言葉が今 空を舞ってゆく
あてもなく -Aimer
”笑っていて 笑っていて 強くなくていいんだよ”という歌詞は、人々が常に強くなければならないと感じている現代社会において、自分らしくありながらも弱さを表現することが大切だというメッセージが込められているようです。
何かを成し遂げたいと考えた時、自分自身の強さはもちろん重要ですが、周りにいる人々から力を借りることも大切だということを伝えており、大切な人の笑顔が自分にとっては力になると、主人公は思っているのでしょう。
そして言葉を大切にし、自分の思いはきちんと伝えることが必要だという意味が込められているのではないでしょうか。
繋がる温もり
だれかを守ることも たたかうための勇気も
形だって 重さだって ひとつじゃなくて
小さな指を繋いでた その温もりを信じてた
僕はそっと 心に触れていたいだけ
あてもなく -Aimer
このフレーズでは、一人一人は違う人間であり、それぞれの想いも異なる、と伝えたいのでしょう。
人々が誰かを守ることや戦うために必要なものは一様ではなく、形や重さがそれぞれ異なっていることが歌われているようです。
そして昔、小さな指を繋いでいたあの温かい温もりを思い出し、安らぎを求めたようであり、ただただ温かな心に触れたいだけだ、と主人公は考えたようです。
宝物を見つけたい
つまずいて さまよって
新しい道探して
見つけたい色とりどりのかけら
どこかで
あてもなく -Aimer
目の前に広がる現実の中で、自分が立ち止まってしまったり、進む方向が見えなくなったりすることがあるが、そんな時は新しい道を模索することが必要なのではないか、と伝えているようです。
自分にとっての希望や夢を追い求めるために、さまざまなものを探し求めたくなりますが、その中で色とりどりの鮮やかなものを求め、新たな可能性を探すことで、自分自身を見つめ直すことができると、主人公は考えたのでしょう。
フレーズにある”色とりどりのかけら”とは勇気や希望をさしているのかもしれません。
勇気がわいてくる
笑っていて 笑っていて 立ち止まっていいんだよ
痛みは乾いた涙が 涙がつれて行くよ
凍えた手を包んで溶かすような
真っ直ぐな優しさが 絆に 勇気になるんだ
結んだ心にほら 声が響いてる
あてもなく -Aimer
ここでは辛い思いをしている君に対してメッセージを送っているようです。
辛いときは立ち止まったっていいし、泣いたっていい。
泣くことは悪いことではなく、感情を表現するための一つの方法なのだから、と主人公は思っているのでしょう。
冷たくなって凍った手を包んで優しく溶かすような真っ直ぐな優しさが大切であり、それによって絆や勇気を感じることができると説かれています。
また、”結んだ心にほら、声が響いてる”という歌詞は、人と人との縁を大切にすることで、心に響くような繋がりを作ることができると伝えたいのではないでしょうか。
笑顔が強さになる
笑っていて 笑っていて 強くなくていいんだよ
優しいままの その笑顔が 笑顔があればいいよ
挫けたって 情けなくなんかないよ
立ち上がった時は いつでもいつでも そばにいるよ
曇り空も全部吹き飛ばすような
君だけの笑顔が 力に 強さになるんだ
結んだ心にほら 声が響いてる
大切な言葉が今 空を舞ってゆく
あてもなく -Aimer
勇気を出して挑戦しても挫けてしまうことがあっても、それは決して情けないことではなく、大切な君には笑顔でいてほしい、と伝えているようです。
そしていつでも君のそばにいて、また立ち上がる勇気を与えるような存在でいたいと主人公は思ったのでしょう。
主人公自身もまた悲しいことや辛いことがあっても、君の笑顔があればその力で曇り空を晴らすことができると感じているようです。
大切な言葉が、今、自由に空を舞いながら伝わっていくのは、この想いがあるから、とも伝えており、お互いにそっと寄り添いあい、絆を深めている様子が伺えます。
まとめ
今回はAimerの「あてもなく」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
この歌詞は、誰でも一度は経験したことがあるであろう挫折や悲しみの中でも、笑顔や優しさが力になることを歌っているようです。
曇り空のような暗い気持ちも、大切な君の笑顔があれば吹き飛ばすことができるという希望を示しており、一緒にいる人を大切にし、その人の笑顔や優しさが自分自身を支え、立ち上がらせてくれると主人公は感じていたようです。
強くなくていい、立ち止まってもいい、という言葉は悩んでいる人に対して勇気を与えてくれる言葉なのではないでしょうか。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではAimerを追って行くのでぜひチェックしてみてください!