【Vaundy / しわあわせ】の歌詞の意味を徹底解釈 |本当の繋がりとは?と考えさせられる歌詞を紐解く!
執筆・監修: 天野結衣編集: 天野結衣最終更新: 2023/5/7
しわあわせという曲名の意味を考察
タイトル「しわあわせ」は、二人が時を重ね合わせることで、しわのように想い出が増えていくことを示しているようでもあります。
またしわは目に見えるものですが、目に見えるものだけのつながりではなく、見えない部分も一緒に合わせていこうという想いも込められているのではないでしょうか。
なお、似たような言葉である「しあわせ」は仏教では手と手を合わせた状態のことを指しており、手のしわとしわを合わせて「しあわせ」になったという考えがあります。
こういったことにも絡めているのかもしれません。
しわあわせという歌詞の意味を徹底解釈
未来へと重ねていく
僕の時価総額400円の心臓と
絵に描いたような君の綺麗な心臓を
合わせてできたしわの数が
僕達の未来の価値だ
しわあわせ -Vaundy
この歌詞には、物事の価値には見た目や価格だけでなく、内面的な価値も含まれるというメッセージが込められているようです。
自分には大した価値はないかもしれないが、君には価値があると考えており、二人の間にある様々な出来事を、単に物事の歴史や過去の累積としてではなく、未来の価値としてとらえているのでしょう。
二人の間にあるコミュニケーションや関係性の深まりが、二人の将来の成長につながっていくことを示唆しているのかもしれません。
幸せを紡ぎたい
残された時間が少ないのなら
崩れてく時間が増えてくのなら
零さないようにあわせて
しわあわせ -Vaundy
時間に対して崩れ落ちる感覚や不安を感じることがあると主人公は考えているようです。
二人が過ごす時間は少なくなっていくけれど、それでも幸せを紡いでいきたいと思っているのでしょう。
二人で手をつないでいろいろなことを経験し、想い出を残していきたいと考えているのかもしれません。
ずっと一緒に
変わらない
変われないよ 僕ら
今もしっかり握っている
ちぎれない
ちぎらないよ 僕ら
今もしっかり繋いでる手
しわあわせ -Vaundy
毎日には変化がないし、変化することもできない自分たちだが、今でもしっかりと互いの手は握りしめていると伝えています。
二人の手は今でもしっかり繋がっているのでしょう。
”しっかり”という言葉が何度も出てきており、二人の関係は決して切れることはない、という強い思いが感じられます。
波の鼓動
僕の一生分なり続けている心拍と
透き通るような君の綺麗な一拍を
合わせてできた波の数だけ
僕達は揺らめきあってた
しわあわせ -Vaundy
永遠に続く自分の心拍と、透き通るように美しい君の一心拍が合わさったと主人公は感じたのでしょう。
積み重ねた瞬間の数だけ、主人公たちの揺らめきもまたお互いに感じ合っていたようです。
主人公にとって君はいつまでも憧れの人であり、平凡な日常に彩を添えてくれる大切な人なのかもしれません。
今、この時を
過ぎていく時が早すぎるのなら
有り余る隙間が悲しいのなら
零さないようにあわせて
しわあわせ -Vaundy
人生において過ごす時間が限られていることを自覚すると、ときに気持ちに余裕がなくなってしまうことがあると伝えているようです。
それでも後悔のないように生きていきたいと主人公は考えたのでしょう。
過去に失った時間を取り戻すことはできないし、もし過去を変えることができたら、また違った道を歩んだかもしれないけれど、だからこそ今、この時を大切にしたいと考えたのかもしれません。
これからもずっと
変わらない
変われないよ 僕ら
今もしっかり握っている
ちぎれない
ちぎらないよ 僕ら
今もしっかり繋いでる
しわあわせ -Vaundy
主人公は、一緒に過ごしている時間が長くなるにつれて二人の関係性は変化していくかもしれないけれども、それでも変わらないこともあると思っているのでしょう。
これからも二人でお互いに手を握りしめ、運命に翻弄されないように、しっかりと繋がっていこうと伝えているようです。
溶け合う日々の記憶
重なるひびを僕達は
流るるひびも僕達は
思い出すこともなくなって
しまうんだろう
しまうんだろうって
重なるひびを僕達は
流るるひびも僕達は
思い出すこともなくなって
そんな
しわあわせで
しわあわせ -Vaundy
重なるひびや流れるひびとは、時間や出来事などが重なり合い、何かを作り出すようなものを表しているようです。
それを主人公たちは共有していたのでしょう。
しかし、それらの記憶や思い出は薄れ、忘れ去ってしまうかもしれないとも伝えています。
”思い出すこともなくなって”という部分では、少しずつ主人公と君との関係に変化が起きていることが感じ取れます。
絆を紡ぐ
変わらない
変われないよ 僕ら
今もしっかり握っている
ちぎれない
ちぎらないよ 僕ら
今もしっかり繋いでる手
しわあわせ -Vaundy
この歌詞は、変わらないものがある一方で、人は変わっていくこともあるということを伝えているようです。
しかし、重要なのは過去や未来よりも、今をしっかり握りしめることだと考えているのでしょう。
これからも一緒に手を繋いで前に進みたいと思っているようです。
いつまでも君と
溢れ出す願い込めて僕らは
今から君の見てる方へと
やるせない夢が覚めた頃に
また、しわをあわせて
しわあわせ -Vaundy
大切な人と一緒に進んでいくと、ずっと一緒にいたいという心からの願いが胸にあふれてきます。
この歌詞では、そんな願いを込めているのでしょう。
君の見ている方へと一緒に進むけれど、それは主人公にとってはやるせないこと。
ですが逃げずに一緒に歩むことで、幸せを紡いでいけると思ったのでしょう。
いつかすべてを乗り越えた時、またしわを合わせて幸せになりたいと願っているのかもしれません。
まとめ
今回はVaundyの「しわあわせ」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「しわあわせ」は、愛や絆をテーマにしているようです。
心臓や一生分の心拍など、人間の持つものをシンボル的に取り入れて、二人の関係性を表現しているのでしょう。
そして、過ぎていく時間や不安な気持ちに直面しても、互いに支え合い、大切なものを失わないように、生きていこうと歌っているように感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではVaundyを追って行くのでぜひチェックしてみてください!