晩餐歌という曲名の意味を考察

「晩餐歌」の歌詞には、愛する相手を傷つけてしまうことを自覚しながら、その相手から離れることができない心の葛藤が表現されているようです。

「晩餐」はdinnerのことですが、この楽曲ではあくまで比喩的な意味であり、愛の深さを探求し、人を愛するということに対して最高のフルコースを求める意味として使われているのかもしれません。

tuki.さんは2023年現在なんと15歳。声質と言い歌い方と言い、15歳とは思えないほどなんです！大切な人を想い続ける切なさが伝わってくる歌詞は若い人だけでなくどの世代にも響くんですよ！神曲と称される歌詞を紐解いていきましょう！

結衣

晩餐歌という歌詞の意味を徹底解釈

複雑な心

君を泣かすから だから一緒には居れないな
君を泣かすから 早く忘れて欲しいんだ
人間だからね たまには違うものも食べたいね
君を泣かすから そう君を泣かすから

晩餐歌 -tuki.

フレーズに多く出てくる”君を泣かすから”という言葉からは、主人公が相手を傷つけていることを自覚しており、このまま一緒に居ても君を辛くさせてしまうから一緒に居られないという主人公の気持ちが伝わってきます。

一方で”人間だからね たまには違うものも食べたいね”という部分では相手への愛を感じつつも、時折他のことや人にも興味を持ってしまう、主人公の複雑な感情が垣間見えます。

このようなことから主人公は今、別れを避けることができない状況にいるのでしょう。

人間らしい欲望と衝動が表現されており、愛の複雑な本質が浮き彫りになっているのかもしれません。

愛ってなんだ？

でも味気ないんだよね
会いたくなんだよね
君以外会いたくないんだよね
なんて勝手だね
大体曖昧なんだよね
愛の存在証明なんて
君が教えてくれないか

晩餐歌 -tuki.

”でも味気ないんだよね”という歌詞は、主人公が別れようとしている感情の複雑さを示しているようです。

主人公は君がいないと何か欠けていると感じているのでしょう。

他の人に目が行きつつも結局君を想い出し、再び会いたいと思ってしまっており、自分の感情はとても勝手なんじゃないか、と感じているのかもしれません。

”大体曖昧なんだよね 愛の存在証明なんて”という歌詞からは、愛についての深い疑問と葛藤が反映されているようであり、愛というものがどこにあるのか、どういった感情なのか理解、したいと思っていてもとても難しく、悩んでいる様子が伺えます。

本当の愛を知りたい

何十回の夜を過ごしたって得られぬような
愛してるを並べてみて
何十回の夜を過ごしたって得られぬような
最高のフルコースを頂戴

晩餐歌 -tuki.

このフレーズでは主人公が愛情を何度も表現し、相手に愛を伝え続けても、それだけでは最高の時間や幸福を手に入れることができないと思っている様子が垣間見えます。

愛は単純に言葉で表現できるものではなく、その価値は計り知れないものであるという感覚があるのでしょう。

主人公は”最高のフルコース”を”頂戴”と記していますが、これは愛に関する複雑な感情、努力、そして報われないことへの葛藤が込められているのではないでしょうか。

本当は離れたくない

君を泣かすから きっと一生は無理だよね
君を泣かすから 胸がとても痛くなんだ
人間だからね たまには分かり合えなくなって
君を泣かすから また君を泣かすから

晩餐歌 -tuki.

”君を泣かすから 胸がとても痛くなんだ”という部分では、大切な君を傷つけることは自分の苦しみにもつながると考えていることが伺えます。

なんでも言い合える仲であっても全てを理解できるわけではなく、大好きという気持ちがあっても時に分かり合えなくなるのでしょう。

好きだけど君のために別れた方がいい、でも別れたくないという主人公が葛藤している様子が伝わってきます。

君がいるということ

でも自信がないんだよね
変わりたくないんだよね
君以外会いたくないんだよね
なんて勝手だね
大体曖昧だったよね
愛の存在証明なんて
君がそこに居るのにね

晩餐歌 -tuki.

”でも自信がないんだよね 変わりたくないんだよね”という部分は主人公が様々なことに不安を感じ、変化を受け入れることがなかなかできないでいることを記しているのでしょう。自分自身に自信がなく、現状を変えることにためらいがあるようです。

君を泣かしてしまうから別れようと思ったのに、いざとなると実行するのが難しく、好きだけど別れなくちゃいけない、でも別れたくないと思っている自分がとても自己中心的だな、と思ったのでしょう。

ただ素直に気持ちを表現すればいいのに、深く考えすぎてしまい愛というものが見えなくなっているのかもしれません。

何百回でも

何百回の夜を過ごしたって得られぬような
愛してるを並べてみて
何百回の夜を過ごしたって得られぬような
最高のフルコースを頂戴

晩餐歌 -tuki.

愛は一緒にいる長さでその深さがわかるのではない、と主人公は感じているのでしょう。もしかすると大切に思っている君からの愛がわからなくなっているのかもしれません。

自分はこんなにも思っているけれど、相手はここまで思っていないのかもしれない。

”愛してる”という言葉では信じることができない、と感じているのかもしれません。

どんな時も

離れないで 傍に居てくれたのは
結局君一人だったよね
涙のスパイスは君の胸に
残ってしまうだろうけど

晩餐歌 -tuki.

このフレーズでは「大切な君」が自分にとって特別であり、他の誰かではだめなんだ、と認識した主人公の気持ちが綴られているようです。

”涙のスパイスは君の胸に 残ってしまうだろうけど”という部分は今まで何度も泣かせ、辛い思いをさせてしまったことに対して悔いている様子が伺え、君に対して申し訳ない気持ちとありがとうという気持ち、愛おしい気持ちなど様々な感情が湧き上がっている様子が垣間見えます。

主人公の本音が語られている部分であり、改めて「君」を愛しているということに気がついたのではないでしょうか。

これから先もずっと

何千回の夜を過ごしたって得られぬような
愛してるを並べるから
何千回の夜を過ごしたって得られぬような
最高のフルコースを
何万回の夜を過ごしたって忘れぬような
愛してるを並べるから
何万回夜を過ごしたって忘れぬような
最高のフルコースを頂戴

晩餐歌 -tuki.

今まで”愛してるを並べてみて”というフレーズでしたが、ここでは”愛してるを並べるから”に変わっています。

今までは相手に愛してるを並べてほしいと願っていたのですが、主人公の気持ちに変化が生じたのでしょう。

これからも変わらず君を愛していくことを誓っているようでもあり、君に対する主人公の深い愛情が伝わってきます。

まとめ

今回はtuki.の「晩餐歌」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

「晩餐歌」の歌詞は、愛について悩む姿が描かれているようです。

泣かせたくないから別れたい、でも本当は愛してるから別れたくないという主人公の葛藤が垣間見え、自分は自己中心的な人間であると自覚しつつもどうしようもない気持ちに苛まれている様子が伺えました。

愛と別れについて記された歌詞には、何十回の夜から何百回へ、そして何千回から何万回と徐々にその愛が深くなっていく様子も描かれており、主人公が徐々に自分の気持ちを受け入れていく様子も見えました。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithではtuki.を追って行くのでぜひチェックしてみてください！