【藤井風 / 花】の歌詞の意味を徹底解釈 |自分の胸に手を当てたくなる、TVドラマ『いちばんすきな花』の歌詞を紐解く!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/10/26
いちばんすきな花ってどんなドラマ?
**┈#いちばんすきな花┈**
— 「いちばんすきな花」木10ドラマ公式💐<フジテレビ> (@sukihana_fujitv) October 26, 2023
ゆくえが持ってきた新潟のお菓子たち🍪
4人で配り合うシーンはとても印象的でしたよね
誰がどのお菓子を食べていたか、
ぜひ本編を見返してみてください!
第3話は今夜10時放送です!
お楽しみに🌸
▼TVerでは第1話・第2話を無料配信中📺https://t.co/zLMIhUEGjw… pic.twitter.com/j3MkuJRPvS
フジテレビ系列TVドラマ『いちばんすきな花』は、4人の俳優が主演を務めるという新しい形の”クアトロ出演ドラマ”として話題を集めています。
潮ゆくえは新潟から上京して妹と2人暮らしをしている塾の講師。2人組を作るのが小さいころから苦手で、何でも話せる男友達が結婚をしたことによって疎遠となり、心のよりどころをなくしてしまいます。
春木椿は出版会社に勤める会社員です。実家は花屋をやっていますが、花は好きだけれど花屋は嫌いだと距離を置いています。結婚間近の彼女がいましたが、彼女の男友達に持っていかれ、結婚が白紙になってしまいました。
3人目の主人公深雪夜々は美容院で働く美容師。1対1で人と向き合うのが怖い女性です。
最後の主人公は佐藤紅葉。ゆくえの幼馴染でイラストレーターの夢を追いかけるため上京してきました。小さいころから1対1で向き合ってくれる人が誰もいないと感じています。
このドラマのテーマは「男女の間に友情は成立するのか」。
違う人生を歩んできた男女4人が友情や恋愛に悩み、そしてそのどちらとも違う感情に気が付いていきます。
花という曲名の意味を考察
「花」の歌詞には、自分の成長と他の人とのつながりについて考えさせられる言葉が多く綴られています。
花はいつか枯れるという時の流れと生命の儚さを象徴するものでもあります。
曲名に「花」とつけられたのは、一瞬の美しさや大切な瞬間を称え、その中に秘めている可能性を見出したいという思いから名づけられたのではないでしょうか。
花という歌詞の意味を徹底解釈
今という時の大切さ

枯れていく
今この瞬間も
咲いている
全ては溶けていく
花 -藤井風
この部分は花の短い一生を自らの人生に置き換えて考えている様子がうかがえます。
花はいつかは次第に衰えていき、美しく咲いていても時間と共にしぼんでいく運命にあると考えているのでしょう。
開花している時は美しさを放っているけれど、咲いている花だけでなく枯れていく花もまたどこか儚げで美しいと思っているのかもしれません。
花も人と同じように生きており、命の移り変わりを目の当たりにし、主人公は人の一生を思い浮かんだのではないでしょうか。
みんな美しい

何が出来るのだろうか
誰を生きようかな
みんな儚い
みんな尊い
花 -藤井風
"誰を生きようかな"という部分は自分の生き方に疑問を持っているようでもあり、自分はどういった方向に行けばよいのか悩んでいる様子がうかがえます。
自分には何ができるのか、何を成し遂げることができるのかを考えるといろいろと悩んでしまうけれど、華やかに生きている人も悩み苦しんでいる人もみんな尊いのだ、と思ったのでしょう。
いろいろな生き方をしているけれどどの人の人生も尊く、すべての人々が尊重されるべきだと感じたのかもしれません。
いつか咲かせたい

しわしわに萎れた花束
小わきに抱えて
永遠に変わらぬ輝き
探してた
僕らを信じてみた
僕らを感じてた
咲かせにいくよ
内なる花を
花 -藤井風
”しわしわに萎れた花束”は美しさや生命の脆弱性を象徴しており、ここでは逆境や困難に直面した瞬間を指しているのでしょう。
立ち直れないと思うほど傷ついたけれど、それでも希望を捨てずに大切なものを守ろうとしているようでもあります。
自分だけでなく他の人も信じ、希望と可能性を見つけていきたいと思ったのかもしれません。
最後の”内なる花”は心の中にある「何か」であり、その「何か」を見つけ咲かせていきたいと思ったのではないでしょうか。
自然な形で伝えたい

さりげなく
思いを込めてみる
やむを得ず
祈りを込めていく
花 -藤井風
"さりげなく”という言葉は控えめで派手ではない、自然体で行動することを表現しているようです。
思いと祈りは一見似ているようですが、「思い」は感情や自分の内なる世界を指すことが多く、「祈り」は宗教的な側面があり信仰の一部と位置付けられています。
主人公は思いを込めることは人にわかるように行うのではなく、自然な形で行われるべきであると思っているのでしょう。
対して「祈り」に関しては”やむを得ず”と記しており、必然的でわかりやすく表現することに疑問を感じているのかもしれません。
一人ひとり違う

いつまで迷うんだろうか
いつかは分かるよな
誰もが一人
全ては一つ
花 -藤井風
このフレーズの”いつかは分かるよな”という部分は、いずれは自分自身のことや人生の目的についてわかる時がくるいう確信を示唆しているようでもあります。
人は孤独を経験するものであり、自分とはと考えることも多い。
さらに人それぞれいろいろな考え方があって、誰一人として同じ人はいない、と主人公は思っているのでしょう。
”全ては一つ”という言葉からは、一人ひとりの存在が独立しているように見えるけれど、すべての存在が一つにつながっているということを意味しているようであり、人間性と共通の価値観、共感や人とのつながりに焦点を当てているようです。
自分はどんな人になりたい?

色々な姿や形に
惑わされるけど
いつの日か
全てがかわいく思えるさ
わたしは何になろうか
どんな色がいいかな
探しにいくよ
内なる花を
花 -藤井風
"色々な姿や形に"というフレーズは多様性を指しているようでもあり、一人ひとり多くの異なる側面を持っている、ということを伝えたいのでしょう。
”全てがかわいく思えるさ"という部分は、いまはその多様な側面を受け入れることが難しいかもしれないけれどいつかすべて魅力的に思え、異なるものを受け入れることができるようになると伝えているようでもあります。
または見た目ではなく本質を見抜いていきたいと思っているのかもしれません。
”探しにいくよ 内なる花を"ではポジティブさが感じられ、自分の中の美しい部分や潜在的な能力を見つけ、育てていきたいという決意したのかもしれません。
きっと見つかる

しわしわに萎れた花束
小わきに抱えて
永遠に変わらぬ輝き
探してた
僕らを信じてみた
僕らを感じてた
咲かせにいくよ
内なる花を
探しにいくよ
内なる花を
my flower's here
花 -藤井風
今の自分は自分を見失っているかもしれないけれど、そういった思いも大切にすれば、希望を捨てることなく大切なものを守っていける、と思ったのでしょう。
誰でも迷うことはあるけれど必ず自分の中に希望はあり、個性を大切にして他の人の良さも受け入れていきたいと思っているようでもあります。
最後に繰り返される "my flower's here" は、内なる美しさや成長を象徴し、それを肯定的に受け入れることを示唆しているのかもしれません。
まとめ
今回は藤井風の「花」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「花」の歌詞は花を自分や他の人にあてはめているようです。
歌詞の中で、花がしぼんだり枯れたりする瞬間の美しさや儚さが強調されていますが、これは自分の人生は自分が思っているほど長くはなく一時的であると伝えているのでしょう。
さらに見た目だけの美しさだけでなく一人ひとりの個性を受け入れ、心の中に咲いている「花」を一人ひとり大切にしよう、他の人とのつながりも大切に考えよう、と伝えたいのかもしれません。
全体的にそっと寄り添う歌詞が多く綴られおり、自分の胸に手を当てたくなるような言葉が多いと感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは藤井風を追って行くのでぜひチェックしてみてください!