【和ぬか / 審美眼】の歌詞の意味を徹底解釈 |相手の建前と本音を見極めたくなる歌詞を徹底解釈!
執筆・監修: 抹茶編集: 天野結衣最終更新: 2023/7/20
審美眼という曲名の意味を考察
曲名の「審美眼」とは「目先の美しさだけでなく内側に隠れている本当の美しさを見極める能力」のことを言います。
歌詞にはに対して厳しい態度を持ちながらも、その愛の本質を探求する姿が描かれており、本質を見抜く力を身につけたいという意味からつけられたのではないでしょうか。
審美眼という歌詞の意味を徹底解釈
全然わかってない
別れの段取り
距離を取るメソッドに
優しさ選んだあんたに
とって愛なんてファンタジー
その場しのぎあんたに
真の美ある訳ないのに呆れちゃうわ
審美眼 -和ぬか
主人公が付き合っていた彼は、別れるとき残酷な態度や言葉を投げかけたのではなく、優しい態度と言葉で別れを告げたようです。
その様子を主人公はどこか冷静に見ているのでしょう。
その場しのぎの言葉をなげかける相手に対して浅はかさや虚しさを感じており、相手の愛が本物ではないことに呆れ、がっかりしていることが伝わってきます。
あんたなんかに本当の愛なんて理解できないのに、理解しているフリをしないでよ、と思っているのかもしれません。
こんなの愛じゃない
良いぜ 構わんこの際だ
敵に回ってちょうだい
言うぜ 耐えられん何が愛だ
審美眼 -和ぬか
"良いぜ 構わんこの際だ"というフレーズでは、彼との関係において、もはや気にしないという覚悟や決断を表しているようです。
何かを諦めることに対して、たとえ辛くても、これ以上自分を苦しめる必要はないと自らに言い聞かせているのでしょう。
また相手が持つ「愛」という言葉や概念に対して疑問を抱き、それを受け入れることができないという主人公の心情が反映されているようでもあります。
もう別れるんだから別にいい子でいる必要はないし、こうなったら本当の気持ちを言ってやる、と思ったのではないでしょうか。
嘘偽りの現実
貴方の本音を暴いて いっぱい燃やして
ほら全裸を晒して もっと奥突いて
世は建前なんでいっぱい燃やして
綺麗事なんて要らねぇ黙って
審美眼 -和ぬか
”貴方の本音を暴いて いっぱい燃やして”というフレーズは、相手に対して本当の気持ちや本音、隠している真実を知りたい様子がうかがえます。
優しい言葉を投げかけてくれるけれど、本当はそんなんじゃないんでしょ?と感じているのでしょう。
建前なんてどうでもいいから、きれいごとも別にいらないから本音を教えてほしいと思っているようです。
もしきれいごとで済まそうとしているならば、そんなのは欲しくない、それよりもどんな姿であろうと本当の姿が見たいと思っているのではないでしょうか。
知らなかったでしょ?
不満を微塵切り
バレない位のサイズに
それを会話の最中に
食べさせたんだあんたに
責め立てるには火の根が弱いから
ざまぁみろあんたは言い返せない
審美眼 -和ぬか
主人公が相手に対して抱いている不満や怒りを、相手には気づかれないように巧みに伝えている様子が描かれているようです。
感情をストレートに表現せず、じわじわと相手が感じることができるようにしていたのでしょう。
付き合っている彼は満足させてあげてると思っているし、自分で自分のことを最高の彼氏と思っているようだけど、自分はそんな風になんて思ってない。
本当は不満だらけで満足なんてしていない、と心の底で思っているのではないでしょうか。
変えることなんてできない
早くポッケから出してライター
油空っぽ状態
何も変えられんそれが愛だ
審美眼 -和ぬか
”早くポッケから出してライター 油空っぽ状態”というフレーズは、ポッケットからライターを取り出すように、愛に対する燃えるような情熱がなくなっていることを表現しているようです。
主人公は愛が冷めるときはとても辛く、何か大切なものを失ったような感覚に陥ると思っているのでしょう。
愛に対しては自分の意志や努力で変えることが難しく、どれだけ努力しても報われず、どうにもならないこともあるのだ、と感じているのかもしれません。
愛は繊細
男の審美を見抜いて いっぱい燃やして
皆いい子のフリして 生きてんだって
愛は建前なんでいっぱい燃やして
愛してるなんて要らねぇ黙って
審美眼 -和ぬか
”男の審美を見抜いて いっぱい燃やして”というフレーズは、男性の本質や真実の姿を見抜こうとする強い意志を示しているようです。
主人公はただ容姿や外見だけを追い求めるのではなく、相手の本当の姿を知りたいと思っているのでしょう。
また周囲の人々もまた自分の本当の気持ちや本音を隠して生きている様子が描写されており、社会や人間関係の中で、他人の目を気にして本当の気持ちを表に出せない複雑な心境でいる様子もうかがえます。
愛に対しても建前があり、相手に対して本当の気持ちを伝えることが難しく、言葉で表現できないほど繊細なものなのだ、と伝えているようです。
真の愛
この世はやっぱり愛だ
とにかくやっぱり愛だ
信じてやってよ愛だ
じゃなきゃどうすんの
うるせぇよそんなの知るか
愛は所詮フォーマルだ
見つめて審美の眼で
審美眼 -和ぬか
この世界はやはり愛が重要であり、信じて愛することが大切だ、と主人公は思ったのでしょう。
愛は人間関係や幸福に不可欠な要素であり、愛を知らずに生きることは難しいと感じているのかもしれません。
とはいえ”愛は所詮フォーマルだ 見つめて審美の眼で”というフレーズからは、愛は形式的なものでもあり、見抜く力強い視点を持って相手を見ることが必要とも考えており、感情で流されるだけでなく確かな目で相手を見ることも大切なのだと思ったのではないでしょうか。
欲望のまま愛するのではなく、真の愛とはなにか、ということを考えているのかもしれません。
誰を愛しているの?
貴方の本音を暴いて いっぱい燃やして
ほら全裸を晒して もっと奥突いて
私は代わりの女ね 代わりの女ね
愛してるなんて要らねぇ黙って
綺麗事なんて要らねぇ黙って
審美眼 -和ぬか
主人公は自分を代替可能な存在として捉え、相手の「愛してる」という言葉に対して疑問を抱いているようです。
自分が本当に愛されているのかどうか不安に感じており、相手の本音を知れば知るほど自分は必要とされていないと感じたのではないでしょうか。
相手の本音は自分ではない人と愛し合うことであり、自分はその人の身代わりなのだ、と思ったようでもあります。
主人公は自分の気持ちを守るため、そして本当の愛を見極めるため葛藤しているのかもしれません。
まとめ
今回は和ぬかの「審美眼」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「審美眼」は、愛に対して複雑な感情や現実を冷静に見つめる姿勢が描かれているようです。
また愛を肯定しつつも、愛に対しては冷静な視点を持ち、相手や自分自身の本当の気持ちを見極めることが必要なんだ、と伝えていると感じました。
愛だけでなく人間関係に対しても深い洞察力を持ち、真実の愛を見つけ出すこと、そして自分を守り心の中で葛藤しながらも前向きに進んでいく姿勢も描かれているようでした。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは和ぬかを追って行くのでぜひチェックしてみてください!